日本代表のＦＷ岡崎慎司（２４＝清水）とＧＫ川島永嗣（２７＝リールス）が今回の代表チームを離脱すると、日本サッカー協会が９日に発表した。川島に代わり曽ケ端準（３１＝鹿島）が招集された。 岡崎はゴールを決めた８日のアルゼンチン戦で右太もも裏を痛め、川島は右内転筋を負傷した。２人は韓国遠征には参加しない。

Ｊリーグは７日、２日に埼玉スタジアム(さいたま市）で行われた大宮－浦和で、ホームの大宮が入場者数を水増しして発表した疑いがあるとして、大宮の渡辺誠吾社長から事情を聴いた。 大宮が発表した入場者数は３万３６６０人だったが、大宮側はこの日、観戦したかどうか分からない人も数えていたとし、不正確な数字の発表だったことを認めた。 Ｊリーグの羽生英之事務局長は「意図的だったとの説明はなかったが、数字の根幹が狂い、リーグの過去の実績、活動の否定にもなる」と不快感をあらわにし、大宮の過去の入場者数についても調査する意向を示した。 大宮側は、事前に人数を把握していた試合前のイベント参加者を、入場者としてカウントしたと説明している。

清水ＦＷ藤本淳吾（２６）が驚異的な回復でナビスコ杯準決勝第２戦の広島戦（１０日＝アウスタ）での戦列復帰を視界にとらえた。９月２５日の名古屋戦で右太もも裏を負傷し、全治３週間と診断されたが、５日の練習でランニングメニューを開始。「明日、ダッシュしてみてからだけど、いい感じで来てると思う。（広島戦に）出るつもりで準備する」と、話した。 指揮官も藤本の復帰に全面協力した。ほかの選手とは違うペース配分だったため長谷川監督が付きっきりで並走し、タイムキーパーを務めた。「表情？ タイムを計るのに必死だったんでわかりません」と額の汗をぬぐいながら「今週の練習次第。明後日から練習に合流させる予定だけど、筋肉系なんでね。現時点では（藤本が）いない方向でメンバーを考えている」と、慎重な姿勢を示した。 ０８年以来の決勝進出がかかる第２戦はＦＷ岡崎、ＭＦ本田が日本代表合宿で不在だが、広島も同様にＧＫ西川、ＤＦ槙野

日本代表のアルベルト・ザッケローニ新監督（５７）が、いきなり守備の改革に乗り出した。４日、埼玉県内で合宿がスタートし、就任後初めて練習の指揮を執った。ＤＦ陣だけを集めて３５分間も１人１人に細かく直接指導。堅守で有名なカテナチオの国・イタリアから来た指揮官が、４つの約束事を含めた「ザック流守備」を伝授した。 グラウンドを包み込んだ霧が濃くなるにつれ、ザッケローニ監督の指示が熱を帯びてきた。最初は腕組みをして練習を見つめていたが、開始から１時間が過ぎるとＤＦ７人だけを呼んで個別指導を始めた。その輪に故障で練習回避した闘莉王も加わる。４バックの陣形をとらせ、栗原、今野、内田…。１人１人に通訳を介して身ぶり手ぶりで「守り方」を伝授していった。ポジショニングから視線の送り方まで。異例の熱血指導は３５分にも及んだ。 ザッケローニ監督 私がやろうとする情報は、いくつか（選手に）伝えました。期待が高いこと

清水は次節鹿島戦（１０月２日＝カシマ）に向け、広島から新幹線とバスで直接、茨城県内に入り異例の「前乗り調整」を行った。長谷川健太監督（４５）は「やっぱり、この移動はしんどい。いったん、静岡で調整して、また次の日に移動するのは大変なんで、移動の労力を一括した」と説明。３０日はＦＷヨンセン、ＭＦ小野、ＤＦ市川もチームに合流し、約４０分の軽めの調整を行った。

日本サッカー協会が９月３０日、日本代表のアルベルト・ザッケローニ新監督（５７）が就任後初めて直接指揮を執る、国際親善試合２試合の代表メンバー２５人を発表した。Ａ代表初招集の選手はＭＦ本田拓也（２５＝清水）、ＦＷ関口訓充（２４＝仙台）の２人。同代表は１０月４日に集合して埼玉県内で合宿を行い、同８日にアルゼンチン（埼玉スタジアム）、１２日に韓国（ソウルＷ杯競技場）と国際親善試合を行う。 日本代表メンバーは次のとおり。 ▼ＧＫ 川島永嗣（リールス）、西川周作（広島）、権田修一（東京） ▼ＤＦ 田中マルクス闘莉王（名古屋）、駒野友一（磐田）、栗原勇蔵（横浜）、伊野波雅彦（鹿島）、長友佑都（チェゼーナ）、槙野智章（広島）、内田篤人（シャルケ） ▼ＭＦ 遠藤保仁（Ｇ大阪）、中村憲剛（川崎Ｆ）、阿部勇樹（レスター）、今野泰幸（東京）、長谷部誠（ウォルフスブルク）、本田拓也（清水）、細貝萌（浦和） ▼ＦＷ

清水のＦＷ原一樹（２５）とＦＷ大前元紀（２０）が２９日、広島とのナビスコ杯準決勝第１戦（午後７時＝広島ビ）に先発出場することが決定的となった。原は公式戦１８戦ぶり、大前は同５戦ぶりの先発に「点を取るために出る」と口をそろえた。 センターＦＷに入る原は「１本狙っていく。アウェーゴールが取れればでかい。自分自身も点を取らないとアピールにならないんで」とキッパリ。今季は途中出場で４得点を挙げている決定力を見せつける。大前も「ゴールに向かう動きを９０分間続けたい」と、得点を強く意識した。３月の開幕戦アウェー広島戦では途中出場し、ロスタイムに劇的同点弾で今季チーム第１号をマーク。「縁起のいい場所ですからね。ワクワク感があるし、楽しみです」と、開幕戦以来のゴールを予告した。

清水は２８日、ＭＦ藤本淳吾（２６）が右太もも裏の肉離れで全治３週間と診断されたと発表した。２５日の名古屋戦で負傷した。

僕はどこでも大丈夫です！ 清水ＤＦ平岡康裕（２４）が、２５日の名古屋戦（午後３時＝アウスタ）に右サイドバックで先発することが２３日、濃厚となった。右ふくらはぎ痛のＤＦ市川の回復が間に合わず、次節の出場は絶望的。長谷川監督は「本職ではないけど、計算どおりにやってくれると思う。いろいろ考えて平岡にした」と、紅白戦の主力組の右サイドバックに平岡を起用した。 清水では初めて同ポジションでの先発だが、平岡に動揺はない。一昨年、期限付き移籍で所属していた札幌では１０試合近くサイドバックで先発。今季はナビスコ杯予選神戸戦で右サイドバックとして途中出場し果敢なオーバーラップから得点も演出しており「自分の感覚で危ないところはケアすればいい。センターよりも視野は広がる。落ち着いてプレーすれば大丈夫だと思う」と、自信をのぞかせた。 名古屋の強力攻撃陣に対しても「愛の力」で対抗する。昨年５月に結婚した絢子夫人（２

日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督（５７）が２２日、都内のＪＦＡハウスで行われたＪリーグ強化担当者会議に出席した。会議の冒頭１０分に出席し「まずイタリアに比べ、（日本の）強化担当者はお若い」と笑いを誘うと「みなさんが集まる場所に立ち会えてうれしかった。視察に行った時もよく受けいれてくれて感謝しています」とあいさつした。欧州では代表招集を巡り、クラブと協会の綱引きが激しいが「良識のある人間同士が話し合えば問題はない」と話した。

「バースデーゲーム」は絶対に勝つ！！ 清水が次節ホームで首位名古屋と戦う２５日、長谷川健太監督は４５回目の誕生日を迎える。自身が現役時代の９６年、ナビスコ杯決勝でＶ川崎（現東京Ｖ）を倒し、クラブ史上初のタイトルを獲得したのも９月２５日だった。大一番に縁起も良く、負けられない条件がそろった。 記念すべき日に運命の一戦が用意された。勝ち点差８で追う首位名古屋との大一番は、長谷川監督の４５歳の誕生日開催となる。次節に向けた調整をスタートした２１日の練習後、「これも何かの縁ですね。ブラックバースデーにならないようにしないと」と、冗談を飛ばしながらも、静かに闘志を燃やした。 １４年前の誕生日は、「ハッピーバースデー」だった。ナビスコ杯決勝のＶ川崎戦でＰＫ戦の末に優勝した。３１歳になった自身も先制点を決める活躍でクラブ史上初のタイトルを獲得。９９年に現役を引退し、サッカー解説者などを経て、０５年に清水

日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督（５７）が、実戦で原石を探す。親善試合アルゼンチン戦（１０月８日、埼玉）に向けた新生ザックジャパンの合宿が１０月４日から埼玉県内で行われ、２日間だけＵ－２１（２１歳以下）日本代表と合同で行うことが２０日、分かった。合同合宿の最終日となる５日か６日には、ザックジャパンＶＳ関塚ジャパンの練習試合を予定。新旧代表の直接対決を通し、自然な形で世代融合を進めていくことになりそうだ。 アルゼンチンとの華やかな初陣の前に、サバイバルマッチが用意された。日本協会は、ザッケローニ監督の強い要望を受け、Ａ代表とＵ－２１代表の合同合宿、さらに直接対決の練習マッチを設定。２１日の代表スタッフ会議で具体的な日程を話し合う。２つの代表が同じ宿舎を使う予定で、試合は１０月５日か６日に行われる可能性が高い。 同監督は「Ｊリーグはすべてみるつもりだし、代表に入る可能性ある選手を探してい

清水の日本代表ＭＦ藤本淳吾（２６）が１９日、チビッコサポーターたちに逆転優勝を約束した。この日、静岡伊勢丹で行われた「エスパルス キッズフェスタ」にマスコットのパルちゃんとともに、チームを代表して参加。１８日の浦和戦は１－１で引き分け。首位の名古屋から勝ち点８差の現状を聞かれると「もちろん優勝したい。調子は上向き…というか、もうここからは無理しても上げて行かなきゃいけない。僕自身もここ２試合ゴールがないんで、次は必ず決めたい」と力強く宣言した。 小学生以下の１０人の子供たちによる「インタビュー体験会」では、最初に壇上に上がった静岡番町小１年の山梨詩弥（ふみや）君（６＝まちかどＦＣ）が緊張のあまり、質問できずに泣きだしてしまうハプニング。これには「大丈夫？」と動揺した様子だったが、司会者が機転を利かせ「どうやったらサッカーがうまくなりますか？」と山梨君の質問用紙を代読。すると藤本は「メッシと

東京は１９日、城福浩監督（４９）を解任し、６月のＷ杯南アフリカ大会日本代表コーチを務めた大熊清氏（４６）の監督就任を発表した。チームは１８日の磐田戦に１－２で敗れ、９戦未勝利で順位を１５位に落としていた。この日、勝ち点２１で並んでいた仙台が山形に勝ったためＪ２降格圏内の１６位に転落。Ｊ１残留に向けての決断となった。大熊新監督は「サッカーの原点、本質をもう１度見直し、責任ある試合やプレーをして、ご支援を頂いてる関係者の皆さまやファン、サポーターの期待に応えられるように頑張ります」とコメント。城福監督は「一緒に戦い続けてくれた選手、現場スタッフ、クラブスタッフ、そしていついかなる時もチームを支えてくれた東京のファン、サポーターの皆さまに感謝申し上げます」とコメントした。

＜Ｊ１：大宮３－０清水＞◇１１日◇ＮＡＣＫ 清水は大宮に完敗。長谷川健太監督（４４）は言い訳を口にしなかったが、２週間で５試合を戦い、悪コンディションは明らかだった。 大宮の厳しい日差しが、清水イレブンの体力を容赦なく奪った。過去公式戦１０戦負けなし（５勝５分け）の大宮に３失点完封負け。長谷川監督は「負けた原因を日程とか気温のせいにはしたくない。選手たちは動かない体で、なんとか１点を取ろうと最後まで頑張ってくれた。負けた責任はすべて監督にある」と、選手たちをかばった。 ナビスコ杯準々決勝第２戦の東京戦（０－０）から中２日の清水に対し、相手は天皇杯２回戦から中５日。さらに、この日開催されたデーゲーム４試合の中で気温は最も高い３３・６度と悪条件が重なった。ＭＦ兵働は「頭で思っていても、体がなかなか反応しなかった」。足首を痛め、前半のみで交代したＭＦ小野は「（今日の結果は）しょうがない。もう少し

清水は８日、ホームに東京を迎え、ナビスコ杯準々決勝第２戦（アウスタ＝午後７時）を行う。岡崎、藤本の日本代表コンビに代わってＭＦ兵働昭弘（２８）枝村匠馬（２３）が「ＦＷ」で先発する。 清水の準決勝進出の鍵を兵働と枝村が握る。セットプレーやシュート練習など最終調整を終えた２人は「ＦＷ」での先発出場に力を込めた。兵働は「前にやったこともあるし心配はしていない。１人で崩せるタイプではないので攻撃の起点になる。もちろんシュートを打てる位置にもどんどん入っていきたい」。枝村は、５日の天皇杯をフル出場。中２日と厳しい日程にも「ももの張りはあるけれど、頑張ります」と意気込んだ。 今季最前線で公式戦合計２１得点を挙げる岡崎、藤本はこの日のグアテマラ戦まで日本代表に参加。一夜明けの試合について、長谷川健太監督（４４）は「無理させてもしょうがいない。こっちにいるメンバーで戦う」と出場を見送る。通常ＭＦを担う“代

清水は３日、天皇杯２回戦（５日＝アウスタ）に向けて紅白戦を行った。ナビスコ杯が８日に、１１日にはリーグ戦が行われることから、長谷川健太監督（４４）は「状態のいい選手を使う」と入れ替えを明言。ウイルス性の病気で体調を崩していたＤＦ児玉新（２７）が主力組の左ＳＢに抜てきされ、７月２４日名古屋戦以来の出場が濃厚になった。 ７月下旬に突然、だるさに襲われた。力が入らず、名古屋戦も前半で交代。ウイルスに侵され、肝機能の数値が低下していた。医者から安静を命じられ、３週間も休んだ。落ちた筋力や心肺機能を上げることは簡単ではなく、今も完全に復調したわけではない。だが「試合に出ないと意味がない。出て負ける方がまだいい。もちろん、勝つのが一番ですけど」。格上として迎え撃つ形になるが「Ｊを食ってやろうとしてくる。絶対に余裕を見せてはいけない。どれだけチャレンジできるかが大事」と気を引き締めた。【今村健人】

エンジョイ・フットボールを取り戻せ！ 清水は２９日の川崎Ｆ戦に向け２８日、アウスタで約１時間半の最終調整を行った。通常はベンチ入りメンバーのみだが、この日はチーム全員が参加。時折、笑みがこぼれるなど、和やかな雰囲気にＭＦ小野伸二（３０）は「練習から明るく取り組むことは大事。いい雰囲気で準備ができた」と、うなずいた。 連敗中ということで、どこか明るさを失っていた選手たちも、活力を取り戻しつつある。兵働主将は「いいときの自分たちのリズムで、やっていこうということ。今週はいい感じで練習できた」。エースＦＷ岡崎も「相手じゃなくて自分が大事。『楽しむ』ことができれば、またチームの調子は上がってくる。ホームだし、楽しくやります！」と、明るく振る舞った。 対戦データも連敗ストップを後押しする。長谷川監督が就任した０５年以降はホーム川崎Ｆ戦は５戦全勝と白星のみが並ぶ。同監督は「相手も調子が上がってきてるし

日本協会の原博実強化担当技術委員長（５１）は２８日、浦和－鹿島戦の視察に訪れた埼玉スタジアムで、日本代表後任監督の来日が９月４日のパラグアイ代表戦（日産ス）、７日グアテマラ戦（長居）に間に合う可能性に触れた。候補者との交渉が２７日から２８日にかけて「かなり前進した」と進展を強調。元アルゼンチン監督のホセ・ペケルマン氏（６０）、元オランダ代表監督のマルコ・ファンバステン氏（４５）らと交渉を進めており、新監督誕生が間近に迫った。 原委員長は後任監督候補との交渉状況を質問されると、いつになく言葉に力を込めた。「かなり前進しています、と僕は思っています。サインはまだしていません」。これまでは最終候補者を３人と明言していたが、自ら期限としていた今週末を迎えて、より具体的な表現に変化してきた。 ３人との交渉を聞かれると「常に３人くらいの手は持っているが、ある程度絞れました。１人？ まあ、かなり近づいて

日本サッカー協会は２７日、都内のＪＦＡハウスで９月の親善試合に臨む日本代表メンバー２３人を発表した。 ＭＦ藤本淳吾（２６＝清水）は０７年１０月以来、約４年ぶりの選出となった。チームでは今季からコンバートされた３トップの右ＦＷで、ここまでリーグ２０戦８発と好調をアピール。左足からの正確なＦＫに得点力が加わり、念願の代表復帰を果たした。「久しぶりに選ばれてうれしい。代表に定着できるように、合宿で自分のプレーを出して頑張りたい」と、自身の初の代表戦先発出場へアピールを誓った。