読み物に関するtoukyoumertoromarunoutisenのブックマーク (3)

  • ソリティアおじさん - megamouthの葬列

    中年になったのでソリティアおじさんになりたい、と思った。西日差す窓際で、Windowsに入っているソリティアというゲームを日がな一日やり続けて、給料を貰っているおじさんにである。 ソリティアおじさんは伝説の存在だ。私も実は、目にした事はない。主に大企業にいたらしいので、就職活動すらしなかった私には縁遠い存在なのだ。 私が実際に見たことのある一番ヤベえおじさんは、CASIOの電卓を超高速で叩きながら、その計算結果を一つ一つ手入力するExcel手入力おじさんだった。 おじさんのExcelには数式がない。全てはおじさんがテンキーを叩いて入力したものだからだ。 一つセルを打ち間違えたり、後で訂正が入ったりすると、当然合計値を入れるセルの数値も変わってしまう。それを、おじさんは(Windows付属の電卓アプリではなく)CASIOの電卓を叩いて計算し、LCDが表示した内容をパソコンのテンキーで写し取っ

    ソリティアおじさん - megamouthの葬列
  • 中年IT人材おじさんの平穏 - megamouthの葬列

    IT人材が不足してるんだって。零細Web制作会社で言えば、退職者が残したubuntu12サーバーに眠るRails5アプリをすぐにDDDでマイクロサービスに再構成して、jQuery満載のコードを全て読み下したうえで、フロントエンドReactかなんかのSPAに全部書き換えて、E2Eを含めた自動回帰テストを整備して、ついでにCIも整備して、k8sにデプロイできるようにして、ドキュメントは小まめに残し、職場の心理的安全性を落とさず、飲み会にはかかさず参加、役員との関係も良好で、定期的な勉強会も開いてくれて、それでも残ったプライベートの時間を最新の技術動向やセキュリティ情報の収集に全量突っ込んでくれる、そんなごく当たり前のエンジニアが不足している。ついでに言うと、人類の原罪を一身に贖ってくれるスキルの持ち主も不足しているらしい。多分、我々はもっと求人サイトに金を払うべきなんだろうね。 同業者から、

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  • 全一話 - フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(@megamouth) - カクヨム

    支社のカフェテリアは賑わっていた。高級材が惜しげもなく使われた豪華な料理が入り口からテーブルまでの広い通路の両側にところ狭しと並べられている。そこにTシャツとジーンズの白人のエンジニア風の男がやってきて、日の目玉であるフォアグラのソテーには目もくれずにピザの数切れとマッシュポテトを自分の皿に載せた。男は一瞬、無表情でビュッフェを見回したが、腹を満たすにはそれで十分だと考えたのか、足早に空いたテーブルに歩いていった。 田澤はその光景を見届けると、高級エスプレッソマシンからアメリカコーヒーを抽出して席に戻った。 「ゲストも好きなものをべていいんですよ」 田澤がコーヒーカップをテーブルに置くと、正面に座っていた千葉みなみが悪戯っぽく笑った。 「昨晩は飲み過ぎてね。まだ牡蠣が胃に残っている」 田澤はそう返して、それが昨日飲んだ白ワインに浸かったまま浮かんでいるかのように、高級スーツに覆

    全一話 - フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(@megamouth) - カクヨム
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