異常なこだわりで面倒なのに価格は安い…海外の木材メーカーが日本向け輸出を嫌がるようになった理由 だから深刻な木材不足がいつまでも解消しない 「契約を曖昧にする」のが日本の文化 歴史的に購買部門は「納品してもらって当然。安く買えるかが重要」とプレッシャーを受けている。だから価格を上げるのは評価の対象にならない。その価格上昇を許容しなければ仕入先はダメージを受けるかもしれないが、そこまで配慮するシステムではない。 私が個人的に米国で見た契約の風景は印象的だった。契約書が電話帳の厚みほどあった。そこには、どれだけ市況が変動したら、どのように価格に反映させるか、など細かな条件がびっしりと書かれていた。日本で契約を曖昧にするのは文化ともいえるが、曖昧がゆえに下層ほど影響を受ける。 本稿の冒頭でマイホームの見積もり費用が膨らんだ例をあげた。負担に苦しむ購入者には言いにくいが、価格を転嫁できた住宅メーカ
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