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ブックマーク / elmundo.cocolog-nifty.com (7)

  • ハコフグマン: 東京でマンションを買うこと

    僕のように30代も半ばになってくると、周りの友人がみんな35年ローンとかでマンションなどを買い始める。「家賃払うより、後で自分のモノになるんだから得でしょ」「転勤すれば、そこを賃貸にすればいいし」などと言う。だけど、35年も(基的に)解約できないモノに、何千万円もよく投資できるなと感心してしまう。キー局に勤めてる友人なら分かるのだが、僕らのような10年もてば御の字というような制作会社の連中でもそういうのが結構いるから不思議だ。もちろん公務員のように安い社宅が無いという理由は大きいのだが。公務員は都心でも月1万円くらいだそうだから。 東京に住んでて映像ディレクターなどというヤクザな稼業をしていると、自分の人生がこれから先35年も変わらないとはとても考えられない。だからそういう自分をしばるようなものは極力買いたくない。車もそうだ。もちろん維持費が高いとか、無くても交通網が発達してるので生活で

    toya
    toya 2008/05/06
  • ハコフグマン: 東京と地方の格差

    地方の民放局でディレクターをやっている友人に会った。地方局の経費削減圧力はすごいらしく、宿泊は相部屋が基、宣伝テロップ出すから宿泊費まけろという要求は当たり前、2泊以上のロケはよほどのことがない限り許可されないという。 東京での勤務経験もある彼は、在京プロダクションの経費削減の厳しさも知っているのだが、地方は想像以上だと言っていた。20代の若手の給料は手取りで15万以下、よくこんな給料で生きていけるなという感じらしい。親元から通っているからだろう。 とにかく地方に未来はないと彼は言う。人間関係は狭まっていく一方で、収入も先細り。東京と地方の「格差」を痛感するという。だが閉塞感を感じつつも、年老いた母は離婚し、彼女のためにも育った土地を離れることはできない。自分一人の人生ではないのだ。 一方で東京は仕事が激増し、人手不足で現場は悲鳴という状況である。テレビ業界もけっこう景気と連動していて、

  • ハコフグマン: 納豆ねつ造事件に見る情報番組の腐敗構造

    あるある大事典の納豆ダイエット、番組ねつ造の件であるが、この件のひどさについては各所で論じられているので、もう述べることもないだろう。他局の生活情報番組、科学番組にすらその影響が及びかねない大事件である。 納豆ダイエットを取り上げることは、どうも流通サイドにも放送の情報が漏れていたらしく、完全に虚偽の情報で消費者をだました「放送詐欺」の様相を呈してきた。関西テレビは、これからどのつらをさげて不二家を断罪するのか、けだし見ものである。 老舗のテレビ番組紹介サイト「教養ドキュメントファンクラブ」の鷺一雄氏が書き下ろした、昨年6月出版の「またあるあるにダマされた」というでも、この番組のタチの悪さがあますところなく紹介されている。 この番組は日テレワークが統括している。私もここのプロデューサーに昔ちょっとイヤなめに遭っているので、ざまみろという感じだ。テレワークは過去にもテレ東の「教えてウルト

  • ハコフグマン: 水に落ちた犬を叩くのではなく、良い仕事ををほめよ

    ちょっと今年に入ってから業界批判みたいな偉そうなエントリをあげてちょっとアクセス数が増えたことが、何か気恥ずかしいというか、自分もインサイダーのくせにという、後ろめたい気持ちがある。半人前ディレクターのくせに、匿名という覆面をかぶって何を評論家ぶっているんだと、正直、自分自身に対して嫌悪感がこみあげてきているところだ。 悪どい視聴率主義や、テレビ業界の既得権益構造を批判し続けたところでここ数年、何か良い変化があったのかといえば、虚しい思いを禁じ得ない。そもそも私たちは、良い仕事をしたクリエイターに対してその労を讃えるという行為をどれほどしてきただろうか。悪いところを叩いて、良い面を伸ばすというのは、ある意味、当然なすべき表裏一体のアプローチのはずだ。 そんなわけで実は最近、まったく別のところで、できるだけ良い番組を紹介しようという新しいアクションも始めている。これはこのブログとは全く別人格

  • ハコフグマン: YOUTUBEが教えてくれたこと

    さて、昨夜ロケから帰ってきたばかりだが、もう早朝から編集室にいる。休む間もないのが、テレビマンというものだ。ところでノンリニア編集のため、VHSにコピーした素材をさらにハードディスクにコピーするという無駄な作業をしている間に、ふと考えたこと。 業界人にとっては目の上のたんこぶ以外の何者でもないYOUTUBEだが、3つの重要な視点を、テレビ関係者に教えてくれているように思う。一つは、長尺ものは嫌われる。二つ、視聴者はそれほど画質に拘泥していない。三つ、見たい時に見たいものを、という膨大なニーズの存在。 業界用語で、時間のことを“尺”と言う。長い時間の番組は長尺ものである。以前も書いたが、放送というのは不便なもので、尺が決まっているというのもその一つだ。番組時間は決まっているので、面白い素材がたくさん撮れていても、つまらない絵しかなくても、30分なら30分の完パケ(テロップ、音楽などもつけた完

  • ハコフグマン: ワーキングプアは精神論の問題ではない(と思うが)

    Nスペ「ワーキングプア」は結構、ネットで反響を呼んでいるようだ。僕のような場末ブログにも1日1200以上という過去最高のアクセスがきた。かつて2chでさらされ炎上したとき以上である。ま、コメントはほとんどないけど。まるでネット上のおもろい話題を探して次々に消費していくバッタの群れのようだ。 さて劇場管理人のコメントさんが、<弱者を弱者にしている、唯一にして決定的な要因は、「強者を理解していない」ということ>という刺激的なエントリをまた上げた。もうかみ合ってないのでTBはやめとくけど、これもまた「大半の弱者は戦略に欠けた怠け者」という自己責任論だ。 確かにこの人の言う方法論も面白いし、正論でもある。でもこれで「よーし、俺もがんばるか」とみんなが勇気づけられるだけならいいんだけど「やっぱダメなのはそいつの問題なんだ」ってなっちゃうのは、あまり良くないと思う。まあ、社会の連帯感なんて幻想になって

    toya
    toya 2006/07/28
  • ハコフグマン: ワーキングプア~働いても働いても豊かになれないⅡ~自己責任論について~

    この番組、割とネット上で注目度が高かったみたいで、異論反論おきているようだ。もう少し内容を詳しく書こうかと思ったけど、Arisanのノートさんなども結構詳細に記してらっしゃるので、ネットで散見される自己責任論について考えてみることにした。 私の印象では、ネットは現実世界以上に格差問題に敏感なのかも。要は、結構ネットユーザーって貧乏な人が多いのではないだろうか?相手を「この貧乏人」って罵倒する荒しは少ないと聞く。「金持ち喧嘩せず」という慣用句を見事に反証してるようなものである。ちなみに僕も貧乏である。 やはりというか、自己責任論が登場した。この劇場管理人のコメントさんなんかは典型で、やや刺激的な極論をねらった可能性はある。とはいえ、考えさせる意見なので、ぜひ読んでいただきたい。要するに、悲惨な生活も、きちんとビジョンをもって生きてこなかったあなた方の自己責任ですよ。という意見。 しかしながら

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