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ブックマーク / aiokama.hatenablog.com (3)

  • 年をとったオカマはどこへ消えるの? - 愛はオカマを惜しみなく

    新宿二丁目に捨てるゴミなし。 ゲイが男性を選ぶ基準の多様性を表す格言よ。どんな容姿の男性でも、必ず誰かの好みに当てはまるってこと。 確かに、私のような女子力も男子力も低い体たらくなオカマでも、昔は恋人と呼べる男性がいたわ。 もしも私がノンケだったら、今ごろ亡霊のようにまとわり憑いた貞節を打ち払うことに毎日必死だったでしょうね。 そうは言っても、持て余した愛欲のすべてをメンズバーのお兄ちゃんたちにぶつけている今の姿と、あまり変わらないのかも知れないけど。 さて、容姿はもちろんだけど、年齢に関してもゲイ業界には捨てるゴミが存在しないの。 年老いた男性を好む”老け専”のゲイや、棺桶に足を突っ込んだ年齢の男性を好む”桶専”まで、ゲイの好みは幅広いのよ。 でも、ゲイのコミュニティでおじいさんのゲイを見かけることは、さほど多くないのよね。たまに還暦を迎えた方がゲイバーで飲んでる姿を見かけるけど、ゲイの

    年をとったオカマはどこへ消えるの? - 愛はオカマを惜しみなく
    toya
    toya 2016/07/02
  • ラブスメルは突然に - 愛はオカマを惜しみなく

    プルースト効果と呼ばれる心理現象をご存知かしら。 嗅覚や味覚から過去の記憶が蘇ることよ。フランスの作家であるマルセル・プルーストの小説で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸したとき、その香りで過去の記憶が鮮やかに蘇ったという描写から名付けられたの。 五感の中でもっとも深く、長く刻まれるものは嗅覚だそうよ。人は香りの中で思い出を紡ぎ、思い出の中に香りを永遠に閉じ込めるのね。 誰にでも、忘れられない香りがひとつはあるのではないかしら。 私にも、とある昔の友人を思い出す、忘れられない香りがあるの。 当時二十歳だった私は、身も心も青く、地球上で最も無知な若者だったわ。ゲイバーに通っては隣の男に声をかけ、思わせぶりな素振りで相手を試し、承認を得ることで満足していたからっぽな日々。そんな空疎な毎日の中、バーで知り合った年上の男が、若さゆえの、不安定な私の梁の隙間を埋めてくれたの。 彼は100年の時を生きたか

    ラブスメルは突然に - 愛はオカマを惜しみなく
  • カミングアウト - 愛はオカマを惜しみなく

    安定した企業に就職して、昇進して、結婚して、子供を作って、穏やかな家庭を築く。毎月の仕送りと、たまに旅行へ連れて行って、母の日、父の日には少し高価なプレゼントを贈る。ありふれた、完璧な親孝行だ。 中でも孫を抱くことは、親にとってこの上ない幸福なのだろう。祖父母が私を追いかける目を見て思う。頭をなでる手も、うなずき、承認する声も、親や恋人のそれとは違う、キャンドルにあかりを灯したような慈愛に満ちていた。 私は同性愛者で、愛する人と結婚し、子供を作ることができない。 親を失望させたくない、悲しませたくない。なにが裏切りなのかわからない葛藤の中で、当の自分を隠し続ける。親にカミングアウトするゲイは、生命の繋がりを断つ覚悟を、愛すべき人たちに背負わせるのだ。 私がカミングアウトしてから、もう何年もの時が経つ。 これは、一介のゲイの、まぎれもない人生の分岐点だった、母への告白の話だ。 母は、いつだ

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