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ブックマーク / mazmot.hatenablog.com (4)

  • 認知症のことはよく知らないけれど - 老母との日々 - 天国と地獄の間の、少し地獄寄りにて

    老母、その後 去年の春、生活のパターンを変えた。年老いた母親の体調が急速に低下したからだ。3年半ほど前に父親が死んで以来、母親の住む実家には週に1回ぐらいの割で顔を出していた。高齢であるし、コロナが流行していることもあったから。ちなみに、父親が死ぬ前には何人か実家の近くに訪問指導で家庭教師に行く生徒を抱えていた。これは父親が入院したタイミングで会社に頼んでそのあたりの生徒を入れてもらったものだ。そうすることで週に2回は仕事で実家付近に行くことになり、そのついでで入院周りの用事を片付けることができるようになった(交通費つきで)。父親が死んでもすぐに生徒が全員いなくなるわけではなく、週1回のペースはしばらくはそうやって維持された。生徒がいなくなって以後も、母親はまあ高齢でもあるし、週に1回ぐらいは顔を見にいくかなという感じだった。ときどき休ませてもらって、月に3回ぐらいになることが多かったよう

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  • ごく個人的な、ランドセル問題 - 天国と地獄の間の、少し地獄寄りにて

    ランドセルの話が出るたびに、もやもやする。ランドセルという製品そのものについてではない。いや、用途によってはいいものだろう。弾薬を運ぶとか、そういう物騒な話でなくとも、あのカチッとした形状がフィットする用途はあるだろうし、持つ人が持てばオシャレにも見える。ああいったカバンが世の中に存在することについて、何一つ文句をいうつもりはない。 ただ、個人的にはランドセルにいい思い出がない。というのは、半世紀も前の古い話なのだけれど、自分自身が小学生だったころ、まだ品物がよくなかったためなのか、たぶん小学3年生のどこかであっさりと壊れてしまったからだ。壊れたのが残念だったのではない。壊れたあと、もっと軽い布のカバンで登校して、それが快適だったことが自分の印象に強い。たぶん当時のランドセルなんてみんな同じように耐久性が低かったのだろう、高学年になるとみんな思い思いのカバンで登校していた。そういうもんだと

    ごく個人的な、ランドセル問題 - 天国と地獄の間の、少し地獄寄りにて
    toya
    toya 2022/10/26
  • PCR検査を受けた話 - 天国と地獄の間の、少し地獄寄りにて

    ここ1週間ばかり、ちょっとした騒ぎがあった。発端は高校3年生になる息子の発熱である。 息子は、箱入りで育てたせいか無理のきかない性質があって、フル稼働運転を続けるとどこかでダウンして熱を出す。そういう人だとわかっているので、今回、熱を出したのも、結局はコロナ後に再開した学校のスケジュールが詰みすぎていたのが原因なのだろうと振り返って思う。だが、最初に発熱の報告を聞いたときは、不意をつかれてとまどった。私が仕事中、「しんどいけど、どうしたらいい?」と電話がかかってきたのだ。考えてみたら、そこからが奇妙なことだった。 息子は、大学入学関係の何かがあって(どういう趣旨で大学に招集されたのだかいまだによくわからない)、志望する学校に行っていた。少し遠い場所にある大学で、片道3時間ぐらいかかる(なので来年からはもう少し学校に近い私の実家に彼は拠点を移すのだろう)。遅くに帰るという話は聞いていたし、な

    PCR検査を受けた話 - 天国と地獄の間の、少し地獄寄りにて
  • 人に死ぬ時期を決める自由はない、という話 - 天国と地獄の間の、少し地獄寄りにて

    半年ほど前から、老齢の父親の調子がよくない。それでもどうにか生きながらえて年を越すことができた。感謝すべきなのだろう。 だが、素直に喜べないのは、病床にあって父親が日々苦しんでいるのを知っているからだ。循環器系にガタがきていて、身体全体に酸素が足りない。高山で生活しているようなもんだから、とにかくしんどい。そのしんどさを耐え忍んでも、その先にそれが改善する見込みはほとんどない。よくて現状維持、わるければ、いつでも最期がくる。そういう状態でいる人を前に、それでも「生きていてよかったね」とは、素直に言えない。 父親は、決して命に未練があるタイプではない。むしろ、無意味な延命治療はしてくれるなと、これは元気なうちからずっと言い続けてきた。過去に何度か大病を生き延びてきているので、医療に対する信頼は厚い。治る病気なら、現代医学の力で必ず治るものだと信じている。そして、治らないのなら、ムダな抵抗はせ

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    toya
    toya 2019/01/02
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