この店については、前にも書いた。 しかし、まだ言いたいことがある。 「サイゼリヤを"ちゃんとしたレストラン"として評価しているならば、このレストランにも感動するはずだ」という確信がある。 順を追って述べるには、何年か遡らなくてはならない。 今でこそ、インターネット上では「俺たちのサイゼ」のようにもてはやされている趣があるサイゼリヤだが、かつてはそうではなかった。 いきなりインターネット老害みたいなことを言うようで恐縮だが、かつてはそうではなかったのだ。 「デートで連れて行かれた先が安いチェーン店だった」「何が悪い、安くて美味いだろうが」「そういう問題ではない」「そこに連れて行かれるということはデートの相手として安く見積もられているんだろう」というような不毛な論争が、何周目だ?と数える気もなくなるほど、飽くことなく繰り返されていた。 よく引き合いに出されていたのがサイゼリヤだ。 「チェーン店