茨城・栃木両県のAMラジオ局でパーソナリティーを務め、通算で約5年間、北関東各地から、農林水産物の「旬」を中継する番組を担当している。通常、夏の北関東は「旬の宝庫」状態でネタに困らないが、今夏、例年通りとはいかず、中継(取材)対象の変更を含め「ネタ探し」には苦労した。 ◆放送取材の現場から 最近の天候不順と農作物への影響について、日頃、農業問題に関心を示さないテレビのワイドショーですら大きな話題として取り上げている。その中身をみると、おおむね、産地・生産者の被害や窮状など「農業側」の情報はわずかで、大都市にあるマスコミ慣れしたスーパーで、「高値」が目立つ売場の様子や、名物店主(社長)と客(主に主婦)が「高値で困る」というインタビューが連発され、気が付けば、気象予報士が司会者らと今後の天気について面白おかしく伝えている。なぜ、「農業側」について多く触れられないのか。 ◆取材しづらいJA マス