2013年5月15日 濱口真英・坂口志文 (大阪大学免疫学フロンティア研究センター 実験免疫学) email:濱口真英 領域融合レビュー, 2, e005 (2013) DOI: 10.7875/leading.author.2.e005 Masahide Hamaguchi & Shimon Sakaguchi: Mechanisms of regulatory T cell mediated immune suppression. 要 約 免疫系における恒常性の維持においては,免疫抑制機能に特化した細胞系譜である制御性T細胞が重要である.制御性T細胞による免疫抑制の中心的な機序として,インターロイキン2の産生抑制,CD25の発現によるインターロイキン2の枯渇,CTLA-4の発現による抗原提示細胞の機能抑制がある.これらにくわえ,インターロイキン10の産生など副次的な抑制機能がはたらくと