1月21日、クリントン米国務長官はワシントンで演説し、中国のサイバー攻撃とインターネット検閲に警告を発した。その前日、米シンクタンクのヘリテージ財団とウォールストリート・ジャーナル紙が「2010年経済自由度指数」を発表。国民の労働、生産、消費、投資の自由度に応じて世界の国と地域をランク付けしたものだ。 16年連続で1位を占めたのが香港、2位がシンガポールだった。注目すべきは、どちらの国も政治の自由度が高くないこと。政治的独立の指標ではモロッコやモルドバと同等に評価されることが多く、米人権擁護団体のヒューマン・ライツ・ウオッチは先日、シンガポールを抑圧的国家の見本と名指しした。 グーグルが1月12日、中国における検索結果の検閲を中止すると発表したが、クリントンの演説はそれ以前から予定されていた。クリントンはここぞとばかりに中国政府のネット規制を批判。検閲によって、中国は「今後100年間の進歩