走行中の東海道新幹線車内で9日夜、男女3人が刃物で襲われ男性が死亡した事件で、この男性は先に切りつけられた女性2人を助けようと止めに入って犠牲になったことが、神奈川県警への取材でわかった。県警は、愛知県岡崎市の無職小島一朗容疑者(22)=殺人未遂容疑で現行犯逮捕=は、男性が切られて倒れた後も繰り返し切りつけていたとみている。
東京都目黒区の船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)が死亡した事件で、結愛ちゃんは免疫に関わる臓器が萎縮し、重さが同年代の約5分の1だったことが、捜査関係者への取材でわかった。虐待を受け続けた子どもにみられる傾向で、警視庁は、日常的に暴行を受けていた結愛ちゃんが自力で動けないほど衰弱していたとみている。 捜査関係者らによると、3月2日夕、自宅の布団の上で仰向けで倒れていた結愛ちゃんは、父親の船戸雄大容疑者(33)の119番通報で救急搬送された。その際、あばら骨が浮き出るほどやせており、おむつを着けていたという。 結愛ちゃんは同日死亡し、雄大容疑者は2月末ごろに風呂場で結愛ちゃんの顔を殴ったなどとする傷害罪で起訴された。結愛ちゃんはこの暴行後はほぼ寝たきり状態で、嘔吐(おうと)を繰り返していたという。雄大容疑者は当時の調べに「勉強するように言ったら『はい』と言ったのに、部屋を見たら寝ていたので暴行した
南海電鉄は4日、男性車掌(41)が乗務中にスマートフォンを数十回操作していたと発表した。携帯電話の使用を控えるよう車内放送で呼びかける自身の姿を撮り、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で知人に送るなどしていたという。同社は5月31日から車掌を乗務から外しており、近く処分する方針。 同社によると、私用携帯電話やスマホは鍵付きポーチに入れて持ち込む規定だが、この車掌は2016年11月~17年2月ごろ、回送列車や乗客の少ない区間の普通列車内で、ポーチに入れたままスマホを操作していた。今年5月31日、車掌がLINEで知人に送ったとみられる車内放送の動画などを収めたDVDが近畿運輸局に届き、発覚した。
神戸市立中学校3年の女子生徒(当時14)が2016年に自殺し、いじめをうかがわせる他生徒からの聞き取りメモがあったのに、市教育委員会の首席指導主事が学校側に指示してメモを隠蔽(いんぺい)していたことが、市教委が委託した弁護士の調査でわかった。遺族にも内容を伝えていなかった。市教委が3日発表した。市教委は関係者の処分を検討している。 弁護士の報告書によると、メモは女子生徒の自殺から5日後の16年10月11日、教員が生徒6人から聞き取った手書きの記録など。亡くなった生徒へのいじめがあったとする内容やいじめたとされる生徒の名前などが含まれ、学校内に保管されていた。 当時の校長は17年3月、関係資料の開示を求めた生徒の遺族に対し「(メモは)存在しない」と説明。自殺の経緯を調べた市教委の第三者委員会の調査や、遺族が神戸地裁に申し立てた証拠保全の手続きでもメモを提出しなかった。 弁護士は関係者からの聞
自民党の萩生田光一幹事長代行は27日、宮崎市内で「0~3歳児の赤ちゃんに『パパとママ、どっちが好きか』と聞けば、どう考えたって『ママがいい』に決まっている。お母さんたちに負担がいくことを前提とした社会制度で底上げをしていかないと、『男女平等参画社会だ』『男も育児だ』とか言っても、子どもにとっては迷惑な話かもしれない」と語った。 党宮崎県連の会合で講演した。萩生田氏は「待機児童ゼロ」をめざす政府方針を紹介したうえで、0歳児保育をめぐり、「生後3~4カ月で、『赤の他人』様に預けられることが本当に幸せなのだろうか」と疑問を呈した。さらに「慌てずに0歳から保育園に行かなくても、1歳や2歳から保育園に入れるスキーム(枠組み)をつくっていくことが大事なのではないか」と訴えた。(小出大貴) 萩生田氏の発言要旨は次の通り。 ◇ 東京ではいま0歳の赤ちゃんの保育園が足りないことが問題になっていて、国では「待
28日午前10時55分ごろ、神奈川県茅ケ崎市元町の国道1号交差点で、乗用車が横断歩道の歩行者らを巻き込みながら、脇の歩道に突っ込む事故があった。この事故で1人が死亡、3人が軽傷を負った。県警は、乗用車を運転していた同市若松町の無職斉藤久美子容疑者(90)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで逮捕し、発表した。 斉藤容疑者は「車を運転して事故を起こしたことは間違いない」と容疑を認め、被害者に対して「ごめんなさい」と繰り返しているという。任意の調べの段階では「信号は赤だったが歩行者が渡っていなかったので発進した。歩行者が渡り始めたのが見えたので、ハンドルを切った」と説明したという。 茅ケ崎署によると、同市赤松町、松浦久恵さん(57)が死亡したほか、いずれも市内在住の男性(63)、女性(39)、女性(61)が軽傷。斉藤容疑者も軽傷を負った。ほかに現場にいた2人も気分が悪いと訴え、病
28日午後4時半ごろ、熊本市東区新南部(しんなべ)5丁目で、男性(65)から「包丁で男に顔を切られた」と110番通報があった。熊本県警によると、男性と同じアパートに住む容疑者とみられる男(36)は、通報場所から約400メートル離れた熊本市消防局東消防署託麻出張所近くで、駆けつけた警察官に刃物を持って向かってきたため、男性巡査長(40)が警告して拳銃5発を発砲。4発が命中し、男は搬送先の病院でまもなく死亡した。 発砲した巡査長も、男に刃物で顔3カ所を切られて重傷。通報した男性は顔を切られて軽傷を負った。 県警によると、男性は通報時に「男と口論していたら切られた」と説明。顔から血を流していたこの男性に通行人が声をかけたところ、男が通行人を追いかけ出したため、通行人は託麻出張所に逃げ込んだ。この後、消防が「刃物を持った男が玄関に来ている」と110番通報したという。 刃物を持って接近してきた男に、
トラックやバスの運転手は6月から、乗務前に必ず睡眠状態のチェックを受け、不足の場合は乗務できなくなる。輸送業界は人手不足が深刻で、運転手が過酷な勤務を強いられ睡眠不足による事故も目立つことから、国土交通省が事業者への義務化を決めた。 貨物自動車運送事業法などに基づく省令を改め、事業者がドライバーを乗務させてはならない項目に「睡眠不足」を新たに盛り込む。「疾病」や「疲労」などはあったが、睡眠不足は明記されていなかった。 事業者は、乗務前に運転手の健康状態や飲酒の有無などを確認する「点呼」の際に睡眠が十分かを確認することが義務となる。睡眠時間には個人差があるため具体的な時間についての基準は定められていないが、睡眠不足のまま乗務を許可したと認定されれば運行停止など行政処分の対象となるため、事業者は厳しい対応を求められる。具体的には、運転手と対面などでやり取りし、睡眠不足による集中力低下など安全に
東京都北区は11日、生活保護を担当する生活福祉課の40代の男性職員と60代の元男性職員が、生活保護費計約4300万円を不正に支出させて横領したと発表した。区は2人に返金を求めるとともに、刑事告訴する方針。 同課によると、2人はケースワーカーとして生活保護世帯の管理や受給世帯の決定手続きなどを担当。40代の職員は、担当する受給者7人が死亡したのに生活保護費の支給を止める手続きをせず、数年間で計約3千万円を不正に受け取ったという。3月に退職した60代の元職員は自分の知人が受給を申請したように装い、数年にわたり計約1300万円を不正に支出させて横領したという。区は横領の時期や手口、動機を明らかにしていない。 3月上旬、同課の係長が2人に対し、書類が山積みになっていた机の整理をさせたところ、死亡者への支給が記された資料が見つかり、不正が発覚したという。花川与惣太(よそうた)区長は「あってはならない
自民党の加藤寛治衆院議員(長崎2区、当選3回)が10日、所属する同党細田派の会合で、「結婚しなければ子供が生まれない。人様の子どもの税金で(運営される)老人ホームに行くことになる」と若い女性たちに話している、と明かした。 加藤氏はこの発言を自身が招かれる結婚披露宴での会話として紹介。さらに、「必ず新郎新婦に3人以上の子供を産み育てていただきたいとお願いする。いくら努力しても子どもに恵まれない方々がおり、そういう方々のために3人以上が必要だ」と話しているとも説明した。 加藤氏は会合直後、記者団から発言の訂正・撤回の意思について問われ、「少子化対策は一番の、我が国にとっては大事な問題。ただ、それだけです」と述べた。しかし、「騒ぎになる前に撤回、謝罪させるべきだ」(党幹部)との声も上がり、同日夕、「誤解を与えた事に対し、おわびします。決して女性を蔑視している訳ではありませんが、その様にとられてし
大相撲の「女人禁制」について日本相撲協会は理事会を開いた28日、八角理事長(元横綱北勝海)の談話を発表する形で協会の考え方を表明した。 それによると、協会側は過去に議論が起こった際、「相撲は神事が起源」「大相撲の伝統文化を守りたい」「大相撲の土俵は男が上がる神聖な戦いの場、鍛錬の場」の三つを理由に挙げてきたという。 その中で「神事という言葉は神道を思い起こさせ、『女性を不浄とみていた神道の昔の考え方が根拠』と語られるが、これは誤解。大相撲の神事は農作物の豊作を願い感謝するといった素朴な庶民信仰で習俗に近い。歴代の理事長や理事が女性差別を一貫して強く否定してきた」と説明した。 また、今回強く打ち出したのが「土俵は神聖な戦い、鍛錬の場」との考え。「土俵は男が必死で戦う場であるという約束事は力士たちにとっては当たり前のこと。結果として、土俵は男だけの世界であり、女性が土俵に上がることはないという
横浜市栄区公田町の佐藤千恵子さん(62)は今月初め、自宅2階のベランダから「見たことのない生き物」を撮影した。サイのようなゴツゴツした皮膚の動物7~8匹が甲高い鳴き声を上げてじゃれあったり、走り回ったり。2カ月ほど前から夜中に道路で見かけることがあったが、昼間に見たのは初めてだった。 市動物園課などによると、生き物の正体は皮膚病にかかった野生のタヌキ。ダニの一種が皮膚の下に入り込んで感染。体毛が抜け落ち、皮膚がむき出しになるという。 県自然環境保全課によると、皮膚病にかかったタヌキは県内で広く見られるという。県は自然環境保全センター(厚木市)や横浜市内の動物園など4カ所で、けがや病気で弱った野生鳥獣を受け入れており、2016年度に保護されたタヌキは交通事故などを含めて212匹。保護件数はここ10年、150~200匹ほどで推移している。特定外来生物のアライグマを捕獲するわなにかかったタヌキが
経済的に豊かな家庭の子どもほど、よりよい教育を受けられるのは「当然だ」「やむをえない」。子どもが公立小中学校に通う保護者のうち、6割以上がこうした教育格差を容認していることが、朝日新聞社とベネッセ教育総合研究所の共同調査でわかった。「格差容認」の考えを持つのはどんな保護者か。特に、高学歴で、経済的ゆとりがあり、都市部に住む保護者ほどその傾向が強い。調査に加わった専門家は「社会の分断が進んでいることの表れだ」と懸念する。 経済的なゆとりについて聞いた質問で「ある」と答えた人は72・8%が容認していた。一方、「ない」人は55・7%で、17・1ポイントの差があった。もっとも、前回の調査では両者の開きが18・5ポイントあり、差が拡大しているわけではない。経済的に「ゆとりがない」人も8・0%は「当然だ」と答えた。 保護者の学歴別にみると「父…
喫煙後45分は市庁舎のエレベーター利用禁止――。奈良県生駒市が、4月からこんな受動喫煙対策を打ち出した。喫煙後の呼気からも受動喫煙が起きる、というのが理由だが、動きは広がるのか。 2日午後0時半、5階建ての生駒市役所の地下にある喫煙室では、10人あまりがたばこを吸っていた。秘書企画課主幹の日高興人(おきと)さん(40)は、喫煙歴20年で1日10本ほど吸う。「受動喫煙を避けるのは行政としては当然」と受け止める。喫煙後、4階にある職場までは階段を利用した。「厳しいとも思ったが、運動になるので前向きに捉えています」。一方、総務課の男性職員(31)は、3階まで階段を上り、「疲れました」。 市民の反応は様々だ。子連れで来庁した岩下仁子(よしこ)さん(38)は「対策はありがたいが、あまりやりすぎるのも気の毒。これをきっかけに喫煙者のマナーが良くなれば」。会社員男性(23)は「おもしろい取り組みだとは思
新社会人に必要な能力の一つとして、叱られた時の受け止め方が注目されている。上司や先輩からの言葉で嫌になって仕事を辞めるのではなく、その指摘をいかに自身の成長につなげるか。入社を前に、「叱られ方研修」を受けている大学生もいた。 「新入社員の多くは、言われ方を気にしてへこんだり、『仕事に行きたくないな』と思ったりするんです」 人材コンサルタントの椎名勇太さん(31)は3月8日、大正大学(東京都豊島区)のマナー研修で4年生16人に語りかけた。研修ではあいさつや名刺交換の作法に加え、「叱られ方」についても説明をする。 例えば「言われたとおりにやれよ!」は一見、きつい言葉だが、本質は仕事に対する注意だという。研修では上司を「促進型」「支援型」「管理型」「分析型」の四つに分類して解説。タイプによって言葉の表現は様々だが、椎名さんは「どのような上司か理解し、言葉の本質を受け止めれば楽になる」と話した。
女子中学生を誘拐したとして、愛知県警は21日、愛知県みよし市の男子大学生(19)を未成年者誘拐の疑いで逮捕し、発表した。「連れ出したが、自分から誘い出していない」と容疑を一部否認しているという。 刈谷署によると、男子大学生は、短文投稿サイト「ツイッター」を通じて知り合った女子生徒(14)が未成年であることを知りながら、19日夜、親権者に無断で誘い出して乗用車に乗せ、20日深夜まで自宅の周辺にとどめさせるなどした疑いがある。女子生徒にけがはなかった。 19日夜、女子生徒の母親から「娘が帰宅しない」などと警察に相談があり、ツイッターへの書き込みなどから男子大学生が浮上した。3月中旬に女子生徒がツイッターに「もうそろそろ死にます」などと書き込んだのを見て、男子大学生が「じゃあ保護するよ」などとメールを送っていたという。
経済的に恵まれていない人ほどご飯やパンといった炭水化物中心の食事に偏りやすいことが、滋賀医科大などの研究でわかった。炭水化物のとりすぎは肥満や生活習慣病を招きやすいとして控えぎみにする人が増えているが、お金の余裕がなければ難しい実情が浮かんだ。 国民健康・栄養調査に参加した全国の20歳以上の男女約2900人に、年収や家計の支出、教育歴のほか、食事の摂取状況や体格などを聞いて分析した。 世帯年収が200万円未満の人たちが摂取するエネルギーに占める炭水化物の割合は男性61%、女性60%で、600万円以上の人より男性で2・5ポイント、女性は2・9ポイント高かった。64歳以下の女性では、世帯年収200万円未満の人が肥満である割合は600万円以上の人の2・1倍だった。 家計の支出額が少ないほど米…
全国的に出動が増えている救急車を有効活用するため、総務省消防庁は、救急現場で緊急性がないと判断された人を搬送しない際の、隊員の対応マニュアルや教育体制の整備を新年度から進める。こうした対応は一部の地域で取り組んでいるが、トラブルを懸念する声が出ていた。今年度末にまとめる検討会の報告書に方針を盛り込む。 2016年の救急出動は10年前より97万件多い621万件、増加傾向が続く。10年で救急隊も全国で約300隊増えたが、現場到着にかかる時間は約2分延びている。出動数が多い都市部や1回の出動に時間がかかる過疎地などは、一刻を争う患者搬送が遅れかねず、地域によっては全ての救急車が出払う事態が起きている。 こうした中、緊急度の高い人を把握し、出動態勢を手厚くしたり、適切な医療機関を選んだりする、緊急度判定を導入する消防本部が増えてきている。 総務省消防庁の昨年度の調査では、全国の消防本部の74・9%
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