先日、都内で「インバウンド振興のための国・地域のブランド戦略」というテーマのシンポジウムがありました。当然、2020年に向けた国の戦略が聞けると思って参加したのですが、国や地域の観光行政の中枢にいる人たちからは、「2020年に1500万人までは自然増で何とかいけるが、残りの500万人をどうするかは模索中」「国や地域には多様な資源があり、戦略的に一つに絞り込むのは難しい」など、思わず突っ込みたくなる回答の連発。 シンポジウムを主催したのは、ぐるなび総研が発足した「インバウンド研究会」。訪日外客数2000万人の実現には国・地域のブランド戦略のブラッシュアップが喫緊の課題のため、ブランド戦略を分析・評価し、今後の方向性を示すというのが企画の趣旨でした。インバウンドに新たなビジネスの可能性を見出している民間企業にとって、このままでは2020年に2000万人は絵に描いた餅になりかねないというところで