来る超高齢化社会を前に、体に不安を抱える人が増加傾向にあるのは間違いないだろう。常に医薬品を手放せない人も少なくはなく、より回復が早く、自分の体に見合った薬を病院や薬局で探すのは当然のことだ。そんな中、副作用が少なく、体への負担を減らせると考えられている東洋医学の漢方薬への注目度が高まっている。 2013年12月18日に富山、奈良、神奈川の3県と民間企業数社が連携し、「一般社団法人・漢方産業化推進研究会」を設立すると表明。現在、漢方の市場規模は医薬品に1400億円、健康食品などに2兆6000億円の計2兆7400億円。これを10年計画で10兆円規模に拡大させるのが同研究会の目標だという。 漢方薬は必ず薬剤師に相談してから購入 では実際のエンドユーザーは、どのように漢方と付き合っているのだろうか? 奈良県奈良市にある創業1184年の漢方薬の老舗、菊岡漢方薬の菊岡泰政氏は最近の傾向を次のように語