プロ野球28年ぶりの完全試合を達成して一躍時の人となった千葉ロッテマリーンズの投手・佐々木朗希。その彼が登板する「千葉ロッテ対北海道日本ハム」戦を、テレビ東京が急きょ生中継して話題になった。「なぜテレビ東京が?」と思ったひともいたかもしれないが、実はテレビ東京は、昔から「スポーツのテレ東」でもあった。その歴史を振り返ってみたい。 ロッテ戦の日本シリーズ中継 今回の生中継のポイントは、佐々木朗希の所属チームが「ロッテ」だったことだ。 時は1970年にさかのぼる。この年の日本シリーズは、読売ジャイアンツと、千葉ロッテマリーンズの前身であるロッテオリオンズの対戦だった。 当時のテレ東は、まだ「東京12チャンネル」という名の東京ローカル局(「テレビ東京」になったのは、1981年10月)。もちろん自前の全国ネットワークもなく、とくに巨人戦は高視聴率が約束されるキラーコンテンツでもあったため、普通なら