一ヶ月半ほど前のことだったでしょうか。 別件でお邪魔していた講談社さんにおいて、この動画を見せて頂きました。 見た瞬間に、鳥肌が立ちました。とてつもなく、読みたくなりました。 まずは、この動画をぜひ、ご覧下さい。 著者はあの『永遠のゼロ』の百田尚樹さんです。 物語は終戦直後から始まりますので、時代的にも『永遠のゼロ』の系譜を継いだ作品といえます。 序章を読んだだけで、奮い立つものを覚えました。 終戦直後、玉音放送を聞いた後に、本小説の主人公、国岡鐵造は悲嘆にくれる全社員を集めて、「今から皆の者に申し渡す」と言います。 「愚痴をやめよ」 社員達ははっとしたように鐵造の顔を見た。甲賀も驚いて鐵造を見た。 「愚痴は泣きごとである。亡国の声である。婦女子の言であり、断じて男子のとらざるところである」 社員たちの体がかすかに揺れた。 「日本には三千年の歴史がある。戦争に負けたからといって、大国民の誇