任天堂100%子会社マリオクラブの時給契約社員M氏の社員証。本人の希望により写真撮影はなし。代わりに社員証を提供してもらった。 任天堂のソフト品質管理部に99年にバイトで入社したM氏(現40代)は、係長に「バイトの分際で生意気なこと書くな!」「お前の意見は2ちゃんねるの書き込みと一緒や!」などと罵倒され、外部労組に加入。入社10年目の09年、任天堂は、待遇向上を名目に同部署を100%子会社化し「マリオクラブ」を創設した。時給は200円上がったが「時給社員」と呼ばれ、身分が不安定な非正規のままだった。しかも会社側は11年、事実上、強制的に残業と休日出勤をシフトに入れた労基法違反の疑いが強い「A契約」を新設。A契約を結ばないと子会社の正社員になれない仕組みとした。子会社の正社員になれても待遇は本体の半分。なれなければ5分の1以下のままだ。日本を代表する大企業・任天堂でまかり通る格差の実態を、現