ある新聞の解説によると、原告側が要求するように救済の対象を薬害による感染者の「すべて」として線引きを行わなかったとしても、実際にフィブリノゲン投与による感染の事実を証明できるのは、せいぜい千人程度であり、行政側が心配するような「救済対象者がどれだけ現れ続けるか分からない」という事態にはならないだろうという。 それにも関わらず政府が「線引き」を行おうとするのは、輸血による感染者など、他のケースにもこの問題が拡大していくことへの怖れからだろうと言われる。それ以外にも、さらに心配の理由はあるのかも知れない。 いずれにせよ、この問題がとてつもない拡がりを実際は持つにも関わらず、それが分かっていながら放置されてきたということが問題の根本なのであり、その事実関係や責任の所在を明らかにしないまま、今後も明らかにしないで置くための手続きとして、「線引き」による和解なるものを図るということが、許されない欺瞞