たまたま手元にあった勝間和代さんのかつてのベストセラーを2冊読み返してみた。「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」(2007年)と「やればできる」(09年)だ。 彼女がさっそうと世に出た10年ほど前。「女子力」なんて言葉がまだ一般的ではなかった時代の女性たちを大いに勇気づけた功労者の1人とも言える勝間さんは「文頭・なので」という接続詞の使い方を定着させた「功労者」でもあった。彼女の典型的な語り口は、たとえばこんな感じだ。 「やればできる!なので、やりましょう!」 「理由・結論をポンと最初に語る。直後の接続詞『なので』で行動を呼びかける」というダイナミックでテンポのよい話し方は新鮮だった。しかし、あらためて読んだ著作には「文頭・なので」は皆無だ。頭のよい勝間さんは話し言葉と文章の「けじめ」を付けていたらしい。 この「勝間流の話し方」を誰も彼もが使い始めると、それまで「カッコいい」と

