電子機器のデジタル化・高速化はとどまることのない技術トレンド。パソコンのクロック周波数も年を追うごとに高まり、画像や映像などの大量データの伝送は、USBやIEEE1394などの高速インタフェースにより短時間で実行できるようになりました。その一方で、ますますシビアな対応に迫られているのが放射ノイズ問題。従来、30MHz〜1GHzだったパソコンの放射ノイズ規制は、CISPR(国際無線障害特別委員会)によって6GHzにまで拡張されました。 パソコン内部ではマザーボードがノイズの主な発生源 従来、テレビ機能がついているパソコンといえばデスクトップ型が中心で、ノートパソコンへの搭載はそれほど進みませんでした。これには理由があります。実はテレビのチューナーは、パソコンと相性がよくありません。様々なノイズにあふれるパソコン内部は、チューナーにとってきわめて劣悪な環境だからです。デスクトップ型ならノイズ発