牛乳は完全栄養食品か?厳密にいえば、完全栄養食品というものは存在しません。 よく、牛乳と鶏卵を完全栄養食品というひともいますが、栄養(特にたんぱく質の組成)バランスが良いことから言い慣らされているもので、牛乳にはヒトに必要な栄養素のうち、ビタミンC、D、鉄分や食物繊維などが不足しています。 ヒトの母乳は乳児の完全栄養食品といえるが、成人はもとより、幼児にとっても完全栄養食品ではない。 牛乳はあくまでも、ヒトにとっては食品の一つである。牛乳は(あるいは鶏卵も)、たんぱく質、脂質、炭水化物、各種ミネラルやビタミンを豊富に含み、他の食品に比べて栄養バランスが良く、また、たんぱく質の必須アミノ酸価が高いことから、種々の食品やたんぱく質を栄養評価する際に基準として扱われ、古来比喩的に"完全"栄養食品と言われたりもした。しかし牛乳では、例えばビタミンC、D、鉄分や食物繊維含量等は低く、"完全"栄養