2019年の夏だけでも40近い作品が放映されている日本のアニメーション。手描きのイメージを持っている人もいるかもしれないが、いまやアニメ制作現場においても着実にデジタル化が進んでいる。それも作画だけでなく、制作におけるさまざまなシーンで活用が広がっているという。 今回は、オリジナル劇場アニメ「プロメア」や、配信用ショートアニメ「みるタイツ」などのプロデュース・宣伝に携わるアーチ代表取締役プロデューサー 兼 グラフィニカ取締役プロデューサーの平澤直氏と、数あるアニメスタジオの中でも、積極的にデジタル技術を取り入れている横浜アニメーションラボ代表取締役の大上裕真氏に、アニメ制作現場におけるデジタル活用やエンジニアの役割を聞いた。 ——まずは、お二人の関係性や両社がこれまで手がけてきた作品などを教えてください。 平澤氏:アーチでは「予算があり、アニメを制作したいけれどその方法が分からない」方々と