金高堂書店本店で大々的に宣伝している自身の本を手にする三宅香帆さん。表紙は漫画家の今日マチ子さん(高知市帯屋町2丁目) 高知市出身の京都大学大学院生、三宅香帆さん(23)=京都市=が書いた本「人生を狂わす名著50」(ライツ社)が人気を集めている。「人生に影響を与える」お薦め本の書評だが、文体がポップな上、読者の興味を引く内容に仕立てられており、10月に出版されて早くも重版が決定。三宅さんは「常識や価値観を変えてくれる本に出合って」と話している。 三宅さんは学芸高校を卒業し、京大大学院で万葉集を研究する傍ら、京都市内の書店でアルバイトをしている。 2016年、書店のウェブサイトに「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」のタイトルで本20冊を紹介する記事を掲載したところ、大反響を呼んだ。今回の著書はお薦めを50冊に増やして加筆。三宅さんいわく、「読んだ後にどうしても社会や世界に流されることので
タブレットで実験を行う水野裕晴さん。本の位置と自分の現在地をアプリで確認できる(高知市の高知県立図書館) 高知工業高等専門学校(高知県南国市物部乙)の学生が図書の検索や書棚への案内ができるスマホ向け図書館アプリを開発し、6月23日から高知県立図書館(高知市丸ノ内1丁目)で実証実験が始まった。12月28日まで、誰でもサービスを無料体験できる。 開発したのは機械・電気工学専攻科2年の水野裕晴さん(21)。今井一雅教授(62)の研究室で「ビーコン」(電波受発信器)を活用したアプリの研究をしており、今回は高知県立図書館の協力を得て、2年がかりで開発した。 名前は「びーこん館」。アンドロイド版の端末にアプリをダウンロードすると、館内マップに検索中の本の位置と利用者の現在地が表示され、目的の書棚まで簡単にたどり着ける。図書検索や貸し出し状況確認、貸し出し予約などもできる。 いち押しは「読書通帳」。図書
市町村が公立図書館の書籍や雑誌などの購入に充てる「資料費」について、高知県内の各自治体の人口1人当たり額を算出し比較したところ、2016年度は自治体間で最大26倍の格差があることが分かった。100円未満の自治体も3市町あった。財政力の弱い自治体では図書館運営が困難な“本の過疎”が顕著だ。 高知県内で公立図書館を設置しているのは23市町村。全国の公立図書館などのデータをまとめている「日本の図書館―統計と名簿2016」(日本図書館協会)を基に、各図書館の資料費を市町村の人口で割って1人当たりの予算額を算出した。 それによると、23市町村全体では231円だった。最高は高岡郡津野町の1567円(総予算額983万円)で、日高村の939円(総予算額500万円)、安芸郡田野町の537円(総予算額153万円)と続く。高知市は223円(総予算額7530万円)。 一方で資料費が最も少ないのは安芸郡東洋町の61
高知県香美市で香美市立図書館本館(高知県香美市土佐山田町東本町2丁目)の老朽化に伴い建設計画を進めている新図書館について、香美市教育委員会は2月14日までに、用地買収と実施計画の費用を2017年度一般会計の当初予算案に盛り込むことを断念した。用地選定に「市民の声が反映されていない」などと市議会から批判されたことを受けた措置で、工期の遅れが懸念される。 香美市教育委員会は香美市立美術館の収蔵庫も備えた新図書館の新築を計画し、2020年3月の開館を目指している。2月開かれた議員協議会で、候補地をスーパー「Aコープとさやまだ」の跡地周辺(土佐山田町百石町2丁目)と明らかにしたが、市職員のみでつくる用地検討委員会が選定したことに、市議から疑義が相次いでいた。 香美市教育委員会は2月13日夜、高知工科大学の教授や図書館司書ら有識者でつくる建設等検討委員会で、用地の選考過程や予算提出を断念したこと
高知県と高知市が整備している新図書館複合施設「オーテピア」(2018年夏ごろ開館予定)の具体的なサービス計画案がこのほどまとまった。ビジネスや防災などのテーマに特化した専用スペースの設置や、担当司書が調べものをサポートする「レファレンスサービス」の充実など15の取り組みを提示。県民の暮らしや仕事の中での課題解決を支援する「役立つ図書館」を目指す。 計画案によると、新図書館は約205万冊の収蔵能力を持ち、開架スペースで30万冊以上の資料を提供するほか、2千タイトル以上の新聞や雑誌をそろえる。高知県教育委員会新図書館整備課は「全国有数の規模。利用者の多様なニーズに応えたい」と話しており、高知県関係資料の幅広い収集にも力を入れる。 サービスの大きな柱となるのが、それら膨大な資料を活用し高知県民の課題解決を支援する「レファレンス機能」の充実だ。 3階フロアに「ビジネス・農業・産業支援」と「健
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