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ブックマーク / methane.hatenablog.jp (7)

  • pyenvを初心者に薦めるのはもうやめよう - methaneのブログ

    Pythonのパッケージ・プロジェクト管理ツールはまだ乱立状態にあって、どれを使えばいいのかわからないから慣れたpyenv+pipを使おうという判断をする人がいるかもしれない。その判断自体は別に否定しないけれども、初心者に教える時にpyenvを教えるのはもうそろそろやめてほしい。 Pythonをソースからビルドするので、コンパイラや依存ライブラリを事前に揃えないといけない。依存ライブラリが足りないと中途半端なPython環境もできうる。 デフォルトで最適化オプション(PGO+LTO)が付いてないので、最適化ビルドしたPythonより~5%程度遅い Windowsで使えない Rye, pdm, Hatch などは python-build-standalone と呼ばれるビルド済みPythonをインストールする機能があるので、これらの欠点が存在しない。 Pythonをインストールするところま

    pyenvを初心者に薦めるのはもうやめよう - methaneのブログ
  • タイムスタンプの精度を落とすときは切り捨てろ - methaneのブログ

    とあるプロジェクトでナノ秒からミリ秒への変換で四捨五入してきた人がいて、時刻を扱うときは保存精度未満は切り捨てるべきというのが常識になっていないなーと思ったので。 2023-10-01 を、何年か表示する時に、2024年に丸める人はいないだろう。 13:45 が何時か表示する時も、13時と表示するだろう。(口頭で何時?と聞かれたら14時と答えるかもしれないけれど) つまり、ある精度で表した時刻は、実際には次のような半開区間を示しているのである。 2023-01-01 00:00:00 <= 2023年 < 2024-01-01 00:00:00 13:45:00.000 <= 13:45 < 13:46:00.000 そして、そう決めたからには一貫して同じように、指定精度未満は切り捨てというルールを維持しなければならない。秒以下は四捨五入で、とかやってはいけないのだ。 一貫しないと何が問題

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  • Goのerrorがスタックトレースを含まない理由 - methaneのブログ

    Twitterでこんな記事を見かけたので。 zenn.dev ジェネリクスの件もそうですが、Goの言語設計は現実主義なのになにか特別なポリシーによるものだと宗教化されてしまって、ファンには勝手に崇拝されてアンチにはディスられがちだなーと感じます。 Goのエラー処理を改善する実験プロジェクトxerrorsがGo体のerrorsにマージされた時、 errors.New() はスタックトレースを取得していました。しかしGo 1.13がリリースされる前に削除されました。 削除された理由の1つは、今までの errors.New() のパフォーマンスに依存していたコードの速度が低下しアロケーションが増えることです。 github.com しかし、これが理由だと今まで思ってたのですが、実際にはもう1つより重要な理由がありました。エラーのフォーマットです。エラーに複数のフォーマットを持たせようという提案

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  • PythonのマルチスレッドWSGIサーバーの選定 - methaneのブログ

    今までuWSGIをシングルスレッド、マルチプロセスで使っていたのだけれども、昔に比べて外部のAPI呼び出しが増えているのでマルチスレッド化を検討している。 uWSGI uWSGIでマルチスレッドを有効にした時は、各workerスレッドがacceptする形で動作する。スレッド数以上の接続をacceptすることがないので安心。 プロセス内のスレッド間ではmutexで排他されて、同時にacceptを実行するのは1スレッドのみに制限されている。つまりthendering herd問題はプロセス間でしか起こらない。マルチスレッド化でプロセス数はむしろCPUコア数まで減らせるので、thendering herd問題はむしろ今よりも軽減できる。(ちなみにプロセス間でもロックしてthendering herdを許さないオプションもあるけど、プロセス間同期は怖いので使っていなかった。) ただしuWSGIのマ

    PythonのマルチスレッドWSGIサーバーの選定 - methaneのブログ
  • 構造化ログのフォーマット logfmt vs JSON lines - methaneのブログ

    構造化ログのプラクティスをあちこちで調べていたら、logfmtを推奨する記事を見つけたので調べてみました。 先に結論を言うと、JSON linesを使っておくのが良さそうです。 logfmt について logfmtとはスペース区切りで key=value を並べたフォーマットです。文字列にはクォートとエスケープによってスペースや改行を含められます。 at=info method=GET path=/ host=mutelight.org fwd="124.133.52.161" dyno=web.2 connect=4ms service=8ms status=200 bytes=1653 (logfmt から引用) あちこちで logfmt のリファレンスとして紹介されているのはこの記事です。 https://brandur.org/logfmt 発明されたのはどこか分かりませんが、流行

    構造化ログのフォーマット logfmt vs JSON lines - methaneのブログ
  • uvとRye - methaneのブログ

    先週にRuffを開発しているAstralがuvを発表しました。 astral.sh uvは現在のところはvenv, pip, pip-toolsの基的な機能を提供していますが、将来は"Cargo for Python"になることを目標にしています。 一見すると乱立しているPythonのパッケージ管理ツールにもう一つ加わったように見えますが、Ryeの開発者のArminとuvの開発チームは連携していて、同時に次のような発表をしています。 uv: Python packaging in Rust Rye Grows With UV | Armin Ronacher's Thoughts and Writings Ryeはもともとより良いパッケージツールがどうあるべきかの実証のために作られていて、中身は既存のツールのツギハギだった Ryeがpip-toolsやvirtualenvの代わりにuvを

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  • バグがあっても接触確認アプリをインストールしてほしい理由 - methaneのブログ

    3行サマリー: アプリではなくOSが接触履歴を取っている 今のアプリはOSの接触履歴をONにするだけ。バグがあっても使わなければ問題ない (特に東京では)今週の接触履歴が今後役に立つ可能性がある とうとう接触確認アプリが公開されました。これで今までよりも圧倒的に効率的に、陽性者の接触者に検査を受けてもらうことができるようになるかもしれません。ワクチンが開発されるまでの間、コロナと戦うための最大の武器になるかもしれません。 www.mhlw.go.jp しかし、Bluetooth が有効になってないと起動しない、利用規約に同意しないでアプリを終了しても同意したことになってる、などのリリース前の準備が明らかに不足してるであろう問題が報告され、炎上しています。 大前提として、これらのバグの責任はもちろんリリースした厚生労働省とその委託先の会社、そしてリリースを急がせた政府にあり、ベースとなったO

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    triceratoppo
    triceratoppo 2020/06/22
    絶対にインストールしない。
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