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ブックマーク / www.fashionsnap.com (28)

  • マニアが選ぶ、「巷では流れないであろうシティポップ」

    ベトナムのホーチミンで見つけたPhùng Khánh Linh「CITOPIA」recommend by 商品部 ロック担当 池部 幸太さん主にモーラムやルークトゥンのレコード、カセット、CD、USBなどフィジカルの収集と現行シーンのYoutubeディグ、アジアにまつわる現場調査を行う。 アーティスト名:Phùng Khánh Linhアルバム名:CITOPIA(2022 / Hãng Đĩa Thời Đại (Times Records)) スタッフのおすすめコメント: 2024年ベトナム調査の際に現地(ホーチミン)のレコード店で発見した作品です。リリースは2022年。まさかベトナムにこんなにもCITY POPな作品が現行でリリースされているなんて誰が想像できたでしょう? 竹内まりや「プラスティック・ラブ」からの影響を公言するベトナム女性SSWフン・カイン・リン自身が作曲、米国のナッシ

    マニアが選ぶ、「巷では流れないであろうシティポップ」
  • 無造作なドレスと優しいピアノ 「ヨウジヤマモト」のランウェイに見る人生の喜劇

    9月27日、冷たい雨の降る金曜の夜。「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」は2025年春夏ウィメンズコレクションをパリで発表した。会場は、これまでと同じくパリ市庁舎(Hôtel de Ville)。 シベリア出身のピアニスト、パヴェル・コレスニコフ(Pavel Kolesnikov)がランウェイの脇にあるピアノのスツールに座り、鍵盤を弾き始めた。コレクションのオープニングを飾ったのは、日人モデルのKUYURI。ヨウジヤマモトのショーに14回出演しており、ブランドのミューズの一人でもある。彼女は、黒いシースルー生地で、複雑なパターンワークのドレスをまとい、そこから真っ赤なテープが長く垂れ下がっていた。ハンドペインティングがなされたタイツも印象的だ。

    無造作なドレスと優しいピアノ 「ヨウジヤマモト」のランウェイに見る人生の喜劇
  • 男性が作り上げた“少女像”への抵抗 ロリータファッションの起源と現在地

    ルーツは漠然とした“西洋への憧れ” 菊田氏によると、ロリータファッションのルーツは、1970年代の原宿に遡る。1970年代初頭の東京は、パリやロンドンといった西洋の街並みの影響を色濃く受け、渋谷や原宿でも、西洋的な都市空間を目指した街づくりがされていた。そうして街全体に漂っていた“西洋への憧れ”が、ロリータファッションの誕生に大きく寄与したと考えられているのだという。たとえば、当時刊行された雑誌「アンアン(anan)」では、白人系のモデルが、現在のロリータファッションに通じるロマンティックなルックを纏って表紙を飾る姿が確認できる。 1970年当時のアンアンの表紙。誌面には、ロリータファッションに通ずるロマンティックなルックが多く登場した。今もなおロリータから絶大な支持を集める「ミルク(MILK)」の店の紹介も。 Imaged by FASHIONSNAP 1980年代に入ると、漠然とした

    男性が作り上げた“少女像”への抵抗 ロリータファッションの起源と現在地
  • 心身を守る“繭”から“膜”へと変化を遂げた「ピリングス」が表現する、内向的な人が外に出て行く美しさ

    ファッションや洋服は、しばしば「鎧」などと形容され、着用者の身体や心を様々な“外部”から守ってくれる役割を持っている。一方で、装いは自身の好みや属性を目に見える形で纏うことで、その内面や役割、見せたい姿を表に出し、他者や社会と繋がることのできるツールにもなりうる。 「不器用で、社会との折り合いがなかなかつかず、生きづらさを感じている人」という人間像を掲げたクリエイションを行うブランド「ピリングス(pillings)」も、まさに物理的にも概念的にも着る人のままならなさを受け止め心身を守ってくれる、いじらしくも愛おしい“繭”のような服を提案し続けてきた。しかし、今回2025年春夏シーズンでは、そんなピリングスを象徴する“繭”が姿を消した。では、繭に代わって村上が新たに提示しようと試みたのはいったい何だったのか。 村上が今季のコレクションを通して表現することを目指したのは、「内向的な人が外に出て

    心身を守る“繭”から“膜”へと変化を遂げた「ピリングス」が表現する、内向的な人が外に出て行く美しさ
  • 香水を本当に楽しむために押さえておきたいつけ方

    香水のつけ方といえば誰もが思い浮かべる、手首にひと吹きしてから軽く擦り合わせる方法。ですが、この香水のつけ方はプロから見るとちょっと“もったいない”そう。香水の特徴を知ることで、自分の好みやTPOに合った香りのまとい方に辿り着くことができます。今回はフレグランス・化粧品等の輸入販売を手掛けるブルーベル・ジャパンの香りのスペシャリスト「パルファム ソムリエ」に香りを最大限に楽しみながら、周りからも好印象を持ってもらえるとっておきの香水のつけ方やすれ違ったときに良い匂いを振りまく方法など香水のつけ方について詳しく教えてもらいました。

    香水を本当に楽しむために押さえておきたいつけ方
  • 【アニメTシャツ座談会】ガチマニアが語るファッションとしてのアニメTシャツ

    今や、日を代表する輸出産業となったアニメ。その影響力の大きさと、世界に広がる熱気については、いまさら語るまでもないでしょう。ですが、アニメTシャツが最もクールなファッションアイテムになるなんて、10年前に予想できた人がいたでしょうか? さらに、昨今の古着人気も相まって、ヴィンテージとして価値が高い古着のアニメTシャツには数十万円の値段が付くことは珍しくありません。 現在、ファッションアイテムとしてかなり注目されているのにも関わらず、これまでアニメTシャツがファッションからの視点で語られることは、ほとんどありませんでした。今回はアニメTシャツに造詣の深い3氏をお招きし、アニメTシャツの過去、現在、未来を存分に語り合っていただきました。(聞き手:山田耕史) ※記事では、アニメ、漫画ゲームなどのいわゆるオタクカルチャーに関するTシャツを「アニメTシャツ」と呼称しています (写真右から)A.

    【アニメTシャツ座談会】ガチマニアが語るファッションとしてのアニメTシャツ
  • サイコパスなキャラクター「ジャン君」はどのようにして生まれた?リアル過ぎるファッション漫画「ファッション!!」ができるまで

    「文春オンライン」「週刊文春WOMAN」で連載されている、漫画家 はるな檸檬の最新作「ファッション!!」。9月22日に単行1巻が発売されたばかりの同作品は、ファッション業界を舞台に"見せかけの人たち"を描くヒューマンホラーで、フィクションながら業界のリアルな実情が赤裸々に描かれている。これまで、子育てや宝塚ファンの日常などをテーマに主にコミックエッセイを手掛けてきた同氏が、なぜ新作の題材にファッション業界を選んだのか?作品誕生の背景について聞いた。 はるな檸檬 1983年宮崎県出身。漫画家 東村アキコのアシスタントを経て、2010年に宝塚歌劇団の熱狂的なファン(=ヅカオタ)の日常を描いた「ZUCCA×ZUCA」で漫画家デビューした。主な著者は「れもん、よむもん!」「ダルちゃん」「タクマとハナコ」など。「文春オンライン」「週刊文春WOMAN」にて「ファッション‼︎」を連載中。プライベートで

    サイコパスなキャラクター「ジャン君」はどのようにして生まれた?リアル過ぎるファッション漫画「ファッション!!」ができるまで
  • インバウンド客が魅せられる日本のファッション誌のクリエイティビティ 訪日客人気の理由

    いち早く日ファッション雑誌に目をつけた海外の業界人 「マグニフ」は一般的な古書店とは異なり、雑誌を中心としたファッション系の書籍を主に扱う。オープンした2009年頃は、エディ・スリマンが撮影した写真集の人気が高かったという。エディ・スリマンは「セリーヌ(CELINE)」クリエイティブディレクターで、フォトグラファーとしても活動。2000年代に手掛けていた「ディオール オム(DIOR HOMME)」は世界のファッションに多大な影響を与えた。 日ファッション誌が海外で評価されているということに中武氏が気付いたのは、2010年代の初め頃。日ファッション誌のクリエイティビティにいち早く注目したのは、海外のクリエイターたちだった。 当時、買い付けに来店していたのは、SNSでレアなファッションマガジン等を紹介する事で業界の注目を集めていた、先進的なロンドンやパリの古書店のスタッフ。早い段階

    インバウンド客が魅せられる日本のファッション誌のクリエイティビティ 訪日客人気の理由
  • 「シーイン」のキッズアイテムに発がん性有害物質を確認、不妊症や早産など生殖機能にも影響か

    韓国・ソウル市が5月28日、「シーイン(SHEIN)」など中国発ECプラットフォームが展開するキッズアイテムにおいて、有害性物質を確認したと発表した。 ソウル市は、4月から2ヶ月間毎週にわたり、シーインや「ティームー(Temu)」、「アリエクスプレス(Ali Express)」など海外直輸入商品における安全性検査を実施。その結果、調査した全93製品のうち40製品から韓国政府が設定する安全基準値の428倍に相当する有害物質が確認された。具体的には、フタル酸系可塑剤や重金属などを確認。最も多く検出されたのはフタル酸系可塑剤で、同物質はプラスチックを柔らかくする化学薬品として知られており、基準値を超えると内分泌系障害を起こし、精子数減少や不妊症、早産など生殖機能に影響を与える可能性があるほか、発がんリスクもあるという。 また、直近に行われた検査では、シーインのバッグや、ベルトなどの子ども用革製

    「シーイン」のキッズアイテムに発がん性有害物質を確認、不妊症や早産など生殖機能にも影響か
  • 【あの人の東京1年目】「アンジュルム」佐々木莉佳子と赤羽橋

    服一家に育つも、夢は“宇宙一のトップアイドル” 出身は宮城県の気仙沼です。私の子ども時代は、自由奔放で動くことが大好きな、ザ・天真爛漫という感じ。男の子に混じってスポーツをしたり、習い事ではエアロビやいろんなスポーツをやったりと、常に外で走り回っていました。歳の離れた姉と兄がいる3人兄弟の末っ子なのもあり、我儘だし生意気だったと思います(笑)。 私の家族は、父が元々パタンナー、姉と兄がファッション専門学校卒という“服一家”。父には、私が幼い頃から「良い服を着なさい」と教えられて。小学生の頃は、同級生の子たちと違うテイストの服を着ている自分を恥ずかしく感じたこともありましたが、今考えるとすごくかっこよかったなって。私、父以上にセンスのある人はいないと思っているので、今でもコーディネートに迷ったら、テレビ電話して相談しているんです。

    【あの人の東京1年目】「アンジュルム」佐々木莉佳子と赤羽橋
  • 【あの人の東京1年目】ランジャタイが過ごした大井町(旧NSC)

    伊藤幸司の場合 いずれは地元を出るつもりだった 故郷の鳥取は、山に囲まれた、自然しかない町でした。地元愛はないし、いずれは地元を出るつもりで学生時代を過ごしていました。幼少期は、当に暗い子どもで。誰とも喋らないし、家でもあまり喋らなかった。頭の中では色々考えても外には出さず、全部自己完結していましたね。 小、中学生くらいの頃に、ナイナイ(ナインティナイン)さんのオールナイトニッポンを聞くようになったのが、お笑い好きになったきっかけです。高校生になった頃、親に「芸人になりたい」と相談したんですが、家で面白いことをするタイプではなかったので、当然反対されて。NSCに入る前に東京の大学に進学したのも、東京に行くための口実という部分が大きかったですね。

    【あの人の東京1年目】ランジャタイが過ごした大井町(旧NSC)
  • 【あの人の東京1年目】研ナオコと原宿

    兼業農家の3歳児、「歌手になるしかない」 私は1953年7月7日、静岡県田方郡天城湯ヶ島(現 伊豆市)生まれです。家業は100年以上続く兼業農家で、少しでも早くお金持ちになって両親を楽させてあげたかったし歌が好きだったので、物心ついた頃から「歌手になるしかない」と思っていました。 父親がミシンでよく洋服を作っていて、母も編み物が得意だったので、2人から服の作り方を教わり、ちょっとしたお出かけ着は自分で作っていました。お手も型紙もなく、なんとなく生地を切って身体に合わせたりして。いい生地は手に入らなくて、裏地のような薄い生地を使ってワンピースをよく作っていたかな。2人いる兄も、制服の裾を自分で縫って調整したり自分なりの着こなしにこだわっていて、裁縫が得意な家族でした。

    【あの人の東京1年目】研ナオコと原宿
  • ル・コルビュジエの展覧会が大倉集古館で開催 美術作品をまとめて展示するのは約30年ぶり

    公益財団法人 大倉文化財団 大倉集古館と大成建設が、「特別展 大成建設コレクション もうひとりのル・コルビュジエ 〜絵画をめぐって〜」を開催する。会期は6月25日から8月12日まで。 ル・コルビュジエは、フランスを拠点に活動した建築家。日の国立西洋美術館をはじめ、7ヶ国にある17資産がユネスコの世界文化遺産に登録されており、20世紀を代表する建築家として評価されているほか、数多くの美術作品を残したアーティストとしても知られている。 同展では、大成建設のル・コルビュジエ・コレクションの中から油彩や素描、パピエ・コレ、版画、タピスリー、彫刻などを展示。1917年頃に画家のアメデ・オザンファンとともに提唱した「ピュリスム」の作品や、1920年代末以降に描かれた「女性」をテーマにした作品、第2次世界大戦中に制作された象徴的なモチーフをメインとした作品、グラフィック的な表

    ル・コルビュジエの展覧会が大倉集古館で開催 美術作品をまとめて展示するのは約30年ぶり
  • 神保町や吉祥寺など、ファッション雑誌が買える古本屋13選

    ファッション雑誌の人気が世界的に高まっていることをご存知でしょうか?日ファッション雑誌は世界でも類を見ないほどバラエティに富んでいる上に、雑誌ごとにスタイルが確立され、情報量もたっぷり。特に、1970年代から1990年代にかけてのファッション誌のクリエイティビティは特に注目を集めており、近年、神保町をはじめとした古屋さんは、インバウンド客で大賑わいなんです。今回は、普段からファッション雑誌を収集する筆者が足繁く通うオススメの古屋を厳選。当は教えたくない穴場も含め、13店舗をエリア別に紹介します。(文・山田耕史)

    神保町や吉祥寺など、ファッション雑誌が買える古本屋13選
  • 五反田TOCビルがリニューアル計画見直し、賃貸および催事事業を再開

    五反田TOCビルには、「ユニクロ(UNIQLO)」やABC-MARTが入居していたほかアッシュ・ペー・フランスが主催する日最大級のファッションとデザインの合同展示会「ルームス(rooms)」の会場としても使用。建て替えに伴う解体工事のため、今年3月に閉館した。 これまでに3回、新TOCビル計画を公表し建て替えの準備を進めてきたが、昨今の建築費高騰やビル賃貸市況に鑑みて、より高収益化を目指すため計画を見直し。計画変更に伴い一定の期間を要することが見込まれることから、改めてビル賃貸及び催事事業を再開するに至ったという。再開時期は2024年9月頃を予定している。 今後は、設計プランの変更に加え行政協議を行う予定となっており、投資効率の向上を図るため新TOCビル計画に分譲レジデンシャル事業などを加えることも検討するという。新たな着工時期については2033年頃を想定している。

    五反田TOCビルがリニューアル計画見直し、賃貸および催事事業を再開
  • ワークマン初のランドセルは税込8800円、「低価格・高機能・軽い」バランス重視の開発の裏側

    ワークマンが、6月にブランド初となるランドセル「ESスチューデントデイパック」を発売し、ランドセル市場に参入する。ワークウェアを中心に展開してきた同社がランドセルを手掛けた背景とは?カバン全般の製作を担当する製品開発第3部の林邦彦マネージャーに話を聞いた。 同社はランドセルに先駆けて、中高生の通学を想定した「フォーミュラスクエアバッグ」(税込7800円)を開発し、2023年秋に発売。開発段階からランドセルの展開を視野に入れていたといい、顧客から多数の問い合わせが寄せられるなど注目が集まったことが後押しとなり、製品化を実現させた。発案者は、小学生の親でもある林マネージャー。「ラン活という言葉が生まれるほど、ランドセルの購入は小学校入学を控える家庭にとって一大イベントとなっている。ワークマンにとっても参入の余地は十分にあると思った」(同氏)。 ワークマンランドセルは、林マネージャー自身の子育

    ワークマン初のランドセルは税込8800円、「低価格・高機能・軽い」バランス重視の開発の裏側
  • ウソを語るファンタジー漫談師 街裏ぴんくと考える「面白い」の定義

    ガキ使「ハガキトーク」の衝撃ーどうして「街裏ぴんく」という芸名なんですか? 元々は、高2の時のクラスメイトと大学時代に「裏ブラウン」というコンビ名でコンビを組んでいました。当時は変に尖っていて、表舞台の“しょうもない”お笑いに怒っていたので、「俺たちは裏行ってやるぞ」というのと、当時相方の勧めでクラブでよくR&Bを歌っていて、じゃがいもみたいな見た目でジェームス・ブラウン(James Brown)を歌っていたから「じゃがブラウン」と呼ばれていたのが由来です。解散して、元相方は今ラッパーをやっています。 ーピンになって街裏ぴんくと名乗るようになったんですね。 まず色を変えようと思って。この見た目でキレ芸もやっていたので、当時お客さんから怖がられていまして。自分の見た目のいかつさとのギャップを生みたかったので、自分とは1番遠いいかつくない色の「ピンク」にしようと思ったんですが、「裏ぴんく」って

    ウソを語るファンタジー漫談師 街裏ぴんくと考える「面白い」の定義
  • ロッチのコカドが想像よりもミシンガチ勢だった件について

    お笑いコンビ「ロッチ」のコカドケンタロウが、ミシン歴約1年ながらも、シャツやスカート、パンツを作るなど格っぷりを見せている。話を聞こうと伺った自宅には、職業用ミシン、ロックミシン、トルソー、アイロンが完備されており、さながら服飾学生の部屋のようだった。「きっかけは40歳をすぎてからの趣味探しだった」というコカドの、気だけど商売にはしないピュアで楽しいミシンの話。

    ロッチのコカドが想像よりもミシンガチ勢だった件について
  • みんなのトラウマ製造機 アリ・アスター監督の眼差しに映る冬の日本、写真と手記で綴る写真日記

    「ミッドサマー」「ヘレディタリー/継承」のたった2作で“鬼才”の名を欲しいままにしたアリ・アスター監督。日にも根強いファンがいるアリ・アスター監督作品の特徴といえば、伝承や儀式、宗教からインスピレーションを得たストーリーや、幾何学的で奥行きのない浅い空間演出によって生み出されるなんとも言えない不気味さや緊張感、不穏さが挙げられる。 独自の世界観で世界中が注目するアリ・アスター監督が、2月16日から全国上映される最新作「ボーはおそれている」の公開に先立ち3年ぶりに来日。今回、FASHIONSNAPでは「写真を撮るのが好き」と話す彼のクリエイティビティの深淵を覗くべく、日滞在中に写真と日記を綴ることを依頼した。新作について「僕の内臓を泳ぎ回るかのような体験を楽しんでほしい」という(いつも通り)強烈なコメントを残した彼の目に映る、冬の日とその覚書。アリ・アスター監督の頭の中を覗いたら、新作

    みんなのトラウマ製造機 アリ・アスター監督の眼差しに映る冬の日本、写真と手記で綴る写真日記
  • 「なぜ女性服にはポケットがないのか」 海外のムーブメントを追う

    女性服のポケットが注目されているのは、はたして日だけなのだろうか? インスタグラムでは#MeriPocket(@meri.pocket)というアカウントが「ウィメンズウェアが平気で無視しているポケットを主張することで、女性たちに活力を与えるムーブメント」を目指し、フェミニスト・イシューとして世界中のポケット問題について論じている。 2021年のMETガラ(NYのメトロポリタン美術館で毎年5月に開催されるファッションの祭典)でポケットのある「ディオール(DIOR)」のドレスを着用した女優ヤラ・シャヒディの写真には、このようなキャプションが添えられた。 「ポケットは瞬時にルックをレベルアップさせる。でも待って、創業者であるデザイナーのクリスチャン・ディオールは『男性には物を入れるポケットがあり、女性には装飾用のポケットがある』と言わなかったっけ。マリア・グラツィア・キウリは女性たちに活力を与

    「なぜ女性服にはポケットがないのか」 海外のムーブメントを追う