さて、天才たちのリストを作るということは、賢明な作業ではないかもしれない。つまるところ、知能というものはひとつの方法だけでは測ることができないからだ。 知能テストの成績が絶対だと言う者もいれば、心の知能指数を重視する人もいる。業績、成果を見る人もいる。頭がいいということは、その知性を使ってほかの人ができないなにかを作り出すとか、人類を進歩させるとか、誰よりも頭がいいということと必ずしもイコールではない。 過去の多くの天才たちがすべて、自分の能力をフルに活用して生きたわけではない。偏見を受けたり、チャンスがなかったせいで、聡明な人たちが自分の潜在能力をフルに発揮できず、誰にも目も留められなかった例は確かにある。 便宜上の話として、あらゆる判断基準を自由に使い、24人の天才を選び出したリストが作成されていたので見ていくことにしよう。