【北京=竹内誠一郎】北京で8日に開幕した中国共産党第18回大会で、江沢民(ジアンズォーミン)前総書記(86)、李鵬(リーポン)元首相(84)が、議長団の一員として姿を見せた。 江氏は一時死亡説も流れ、昨年10月の辛亥革命100周年記念大会に出席した際には、係員の介助を受けて登壇していた。しかし、この日の党大会では、係員の手を借りずに自身の足で歩き、胡錦濤(フージンタオ)総書記の隣の席に着いた。ひな壇上の中央委員らと握手を交わし、正面の党代表席へ手を振るなど健在を印象づけた。 江氏は、9月に北京での観劇が伝えられるなど、党大会前から活発な活動ぶりをアピールしていた。胡総書記から習近平(シージンピン)国家副主席への指導部交代にあたり、5年前の前回大会と同様、新旧の国家指導者が顔をそろえることで、党内の団結を強調する狙いとみられる。