ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (3)

  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    『美術の物語』は世界で最も読まれている美術のだ。 原始の洞窟壁画からモダンアートまで、西洋のみならず東洋も視野に入れ、美術の全体を紹介している。これほど広く長く読まれている美術書は珍しい。「入門書」と銘打ってはいるものの、これはバイブル級の名著として末永く手元に置いておきたい。 『美術の物語』は、ハードカバーの巨大なやつと、ポケット版がある。ポケット版は、長らく絶版状態となっており、べらぼうな値段がついていたが、今秋、河出書房新社から復刊されるぞ。新装版と銘打っているので、このPHAIDON版とほぼ同じだと予想する。もった感じとかはこの写真で想像してほしい。 書のおかげで、興味と好奇心に導かれるままツマミいしてきた作品群が、社会や伝統のつながりの中で捉えられるようになった。同時に、「私に合わない」と一瞥で判断してきたことがいかに誤っており、そこに世界を理解する手段が眠っていることに気

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2023/01/21
    "相手は人間ではなく、ロボットなのだから、男性は完全な支配権を持つことができる。自主性のない奴隷を手に入れた男性は、自分の欲望を好きなだけ、一方的に発散することが"←そういう性癖は安価な人を求めるだろう
  • 『ゲーデル、エッシャー、バッハ』はスゴ本

    一生モノの一冊。 「スゴ=すごい」の何が凄いのかというと、読んだ目が変わってしまうところ。つまり、読前と読後で世界が変わってしまうほどのこそが、スゴになる。もちろん世界は変わっちゃいない、それを眺めるわたしが、まるで異なる自分になっていることに気づかされるのだ。 『GEB(Godel, Escher, Bach)』は、天才が知を徹底的に遊んだスゴ。不完全性定理のゲーデル、騙し絵のエッシャー、音楽の父バッハの業績を"自己言及"のキーワードとメタファーで縫い合わせ、数学、アート、音楽、禅、人工知能、認知科学、言語学、分子生物学を横断しつつ、科学と哲学と芸術のエンターテイメントに昇華させている。 ざっくりまとめてしまうと、書のエッセンスは、エッシャーの『描く手』に現れる。右手が左手を、左手が右手を描いている絵だ。「手」の次元で見たとき、どちらが描く方で、どちらが描かれている方なのか、

    『ゲーデル、エッシャー、バッハ』はスゴ本
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2014/05/11
    これは名著ですよん.上京したときに実家から持ち出した数少ない本の一冊.
  • 『あいどる』を嫁にしようとした男

    強いて喩えるなら、Michael Jackson が初音ミクと結婚しようとした話。ウィリアム・ギブスンが17年前に幻視した、サイバーでジャンキーで未来な東京。 「見たことのある未来」に大いに親近感を抱くのだが、微妙にずれた(というか懐かしさ)をひしひし感じる。たとえば、大震災を経てナノテクで急造された東京とか、アイフォン(iPhoneじゃなくって、eyePhone)というゴーグル型インタフェース、ネットの痕跡から人物を「特定する」専門職などがそう。今や古語となった"サイバーパンク"から照らした未来(=現在)は、懐かしさに満ちあふれている。 特にバーチャル・アイドルたる麗投影(レイ・トーエイ)に過去を見てしまう。ホログラムに映し出されたリアルと仮想空間を自由に行き来できる一個の仮想人格になる。作中では「主観的欲求の集合体」と「統合された"憧れ"のアーキテクチャ」などと表現されているが、伊達杏

    『あいどる』を嫁にしようとした男
    triggerhappysundaymorning
    triggerhappysundaymorning 2013/08/22
    最後の宣伝以外はいい記事.個別のカスタマイズデータを元に最大公約数的な集合的人格が形成されるとかが今からの未来かなあ.
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