歴史家と考えよう、「歴史」のとらえ方・描き方 学校で習う日本史・世界史はもちろん、マンガやゲーム、小説、映画、ドラマのなかにも「歴史」との接点はたくさんある。横溢する「歴史」にどう向き合うべきか? 6人の歴史家による問題提起。 市民講座、自分史、歴史小説、映画、テレビ、漫画、ゲーム……私たちの日常には「歴史」があふれている。一方、学校現場では歴史教育に苦労している。学生が減り、制度も変更され、学習指導要領では「(暗記ではなく)歴史的思考力を」と求められる。過去についてもあらゆる情報が氾濫し、誰も信憑性を保証しない今、一人ひとりの「歴史的思考力」が問われている。本書は歴史をとらえる力をいかにして養うか、どのような点に留意して歴史をみるべきかを考える書。 はじめに 第Ⅰ部 歴史像ができるまで 第1章 歴史と出会うとき(南塚信吾) 1 与えられる多様な「歴史」 2 「歴史は大切だ」と人は言うけれ