食品には、炭水化物、脂肪、タンパク質を指す「多量栄養素」とともに、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカル(植物由来の物質)、抗酸化物質などの「微量栄養素」と呼ばれるものが含まれている。どちらも人間の体全体を健康に保つ働きを支える。(PHOTOGRAPH BY VICUSCHKA, GETTY IMAGES) 健康的な食生活の基礎となる栄養素とは何だろうか。食品には、体をつくり、維持するために必要なエネルギーと材料が含まれており、それらが臓器や組織、細胞の絶え間ない活動と更新を支えている。 食物が何でできていて、どのように機能するかを知るのは重要だ。なぜなら食物の効果や機能、成分は、何を食べようと同じというわけではないからだ。ここでは、日々の食事で多く必要とされる主要な3種類の栄養素である炭水化物、脂肪、タンパク質について、それらが体内でどのように分解され、使われるのかを見ていこう。 多量栄養