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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (35)

  • 直径50億光年のリング状に分布する9つのガンマ線バースト

    約70億光年彼方の宇宙で、9つのガンマ線バーストが直径50億光年のリング状に存在しているようすが明らかになった。 【2015年9月9日 RAS】 ガンマ線バーストは太陽が100億年かけて放つエネルギーをほんの数秒で放出する宇宙で最も明るい現象で、その明るさのおかげで非常に遠いところで発生しても検出することができる。 研究グループが発見したのは、約70億光年彼方でリング状に分布している9つのガンマ線バーストだ。リングの直径は差し渡し36度(夏の大三角がすっぽり収まるくらい)、実際の宇宙空間では約50億光年に相当する。偶然こうした分布となる可能性は2万分の1しかないという。 70億光年の距離に位置するガンマ線バーストの分布図、中央が発見された9つのガンマ線バースト(提供:L. Balazs) 宇宙を大きなスケールで見ると、その構造は一様で等方とされている。「宇宙原理」と呼ばれるこのモデルは、マ

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    trini 2015/09/10
  • 火星の表面近くに液体の塩水の可能性

    火星には氷の形で水が存在することは知られてきたが、NASAの火星探査車「キュリオシティ」の探査から、表面に近いところに液体の塩水が存在する可能性が示唆された。 【2015年4月16日 NASA/Phys.Org】 キュリオシティが火星のゲール・クレーターに着陸したのは2012年8月。直径154kmのクレーターの中央にはマウント・シャープという山が存在しており、キュリオシティはその山を目指して2年半の間に10km以上の走行を続けてきた。その途上で、数多くの調査を行ってきている。 キュリオシティの環境観測システム「REMS」(提供:NASA/JPL-Caltech/MSSS) 大気の湿度や温度の測定データから、火星の大気中に含まれる水蒸気の一部が夜には霜となっていることがわかる。この霜が土壌中の過塩素酸カルシウムと反応すると、水の凍結温度が低くなる。結果的に水は凍らず、霜は非常に塩分の濃い水(

    火星の表面近くに液体の塩水の可能性
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    trini 2015/04/17
  • 「キュリオシティ」、サンプル採取装置にショート発生

    火星探査車「キュリオシティ」のサンプル採取装置に電気ショートが発生している。検証の結果、掘削用ドリルの振動機構に問題がある可能性が高いという。 【2015年3月10日 NASA】 2012年に火星に着陸した探査車「キュリオシティ」は、ゲールクレーターの中央にある「シャープ山」のふもと「パーランプの丘」で約5か月前から探査を行っている。この露出した岩盤では、それまでの探査場所に比べてアルミニウムやマグネシウムに対するケイ素の比率が高く、酸性の環境にあったことがうかがえる興味深い結果が出たことから、鉱物組成を調べるためにドリルを使ってのサンプル採取が行われてきた。 2月末、パーランプの丘での3度目のサンプル採取として「テレグラフ・ピーク」と名付けられた岩石を削り、ドリルから粉状のサンプルを採取装置にふるい落としていたところ、電気ショートが発生して動作が停止した。運用チームが検証した結果、ドリル

    「キュリオシティ」、サンプル採取装置にショート発生
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    trini 2015/03/12
  • 初めて観測、重力レンズによる超新星の多重像

    93億光年彼方で起こった超新星爆発が、重力レンズ効果により4つの像となってハッブル宇宙望遠鏡で観測された。超新星がこのような形で観測されるのは初めて。今後もう1つの像が時間差で出現すると予測されており、数年後の“答え合わせ”も楽しみだ。 【2015年3月6日 HubbleSite】 しし座の方向50億光年彼方の銀河団「MACS J1149.6+2223」の中に、その向こうにある93億光年彼方の銀河に現れた超新星が4重の像となって発見された。銀河団の強い重力がレンズのように超新星からの光をゆがませ、来の20倍も明るい像を見せている。こうした重力レンズ効果による多重像は、遠方の銀河やクエーサー(明るい銀河核)のものは多く観測されてきたが、超新星のものは初めてだ。 銀河団とそれに属する楕円銀河(枠内)の重力によって、さらに遠方の超新星が4つの像となって観測された(矢印)(提供:NASA, ES

    初めて観測、重力レンズによる超新星の多重像
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    trini 2015/03/06
  • 土星の200倍、巨大な環を持つ系外惑星

    430光年彼方の系外惑星が、土星の200倍という巨大な環をまとっていることが明らかになった。さらにその中では地球に匹敵する大型衛星も作られつつあるかもしれないという。 【2015年1月27日 ロチェスター大学】 2012年、ケンタウルス座の方向約430光年彼方の若い恒星J1407(1SWASP J140747.93-394542.6)に、土星のような環を持った惑星が見つかった。恒星の手前を惑星が通過する「トランジット現象」の観測データを調べたオランダとアメリカの研究チームが、2007年に57日間にわたって惑星の環によるとみられる複数回の減光が起こっていることをつきとめたのだ。 J1407bの巨大な環(イメージ図提供:Ron Miller) 研究チームによる新たな解析から、この惑星J1407bの環の巨大さが明らかになってきた。J1407bは木星の10~40倍の質量と考えられ、30個以上も重な

    土星の200倍、巨大な環を持つ系外惑星
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    trini 2015/01/28
  • 火星のクレーターをかつて満たした湖

    火星探査車「キュリオシティ」の調査から、かつてクレーター内に大きな湖があり、30億年以上前に枯渇と充満を繰り返した時期があったことがわかってきた。 【2014年12月10日 NASA】 NASAの火星探査車「キュリオシティ」は現在、直径154kmのゲールクレーターの中心、高さ5kmのシャープ山をおよそ150mまで登ったところで探査を行っている。「マレー層」と呼ばれるこの地では、湖底に見られるような堆積物や川の流れを示す小さなデルタが積み重なったような模様など、ひじょうに多彩な岩石層が無数に見られ、かつて数千万年にもわたって湖が満ちては枯渇した時期があったことがうかがえる。クレーターの底にたまった堆積物は固まって岩石となり、やがて風の浸作用を受け、もともとクレーターの中央丘があった部分が残ってシャープ山となったと考えられる。 NASAのAshwin Vasavadaさんによると、「もしこの

    火星のクレーターをかつて満たした湖
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    trini 2014/12/11
  • ビッグバン直後に、なぜ宇宙は崩壊しなかったか

    素粒子物理学の標準理論は、なぜヒッグス粒子の生成によってビッグバン後に宇宙が不安定となり崩壊しなかったのかについて、答えを出せていない。その謎については、未知の物理が働いたからだといった理論が複数考えだされているが、答えは意外にシンプルな説明で得られるという研究成果が発表された。 【2014年11月19日 Imperial College London】 スイス・ジュネーヴ郊外の欧州原子核研究機構(CERN)でヒッグス粒子が発見されたのは、2012年(発見確定は2013年)のことだ。ヒッグス粒子が発見されたということは、加速膨張する初期宇宙でヒッグス粒子が作られたことによって宇宙が不安定になり、崩壊が引き起こされたはずであることを示す。だが現実として宇宙は崩壊していない。これはなぜなのだろうか。 その理由については知られざる未知の物理が働いたという説がいくつか唱えられてきたが、今回ヨーロッ

    ビッグバン直後に、なぜ宇宙は崩壊しなかったか
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    trini 2014/11/20
  • インドの火星探査機「マンガルヤーン」が軌道投入成功 アジア初

    【2014年9月24日 インド宇宙研究機関】 インドの探査機「マンガルヤーン」が日時間24日11時ごろ、火星を周回する軌道に予定どおり投入された。地球以外の惑星を周回する探査機の軌道投入成功は、アメリカ、旧ソ連、ヨーロッパについで4か国目、アジアでは初となる。 地球から飛行を開始し、火星周回軌道に投入されるマンガルヤーンの想像図(提供:ISRO、以下同) 打ち上げ前、ロケットのフェアリングに格納されるマンガルヤーン インド初の火星探査機「マンガルヤーン」(注)は、2013年11月5日14時38分(インド時間、以下同。日時間同日18時8分)に、インドのアンドラ・プラデシュ州スリハリコタにあるサティシュ・ダワン射場から打ち上げられ、これまで6回の軌道修正を行いながら順調に飛行してきた。 そして日9月24日7時30分過ぎ(日時間11時)、火星周回軌道への投入が実行された。8時0分、アンテ

    インドの火星探査機「マンガルヤーン」が軌道投入成功 アジア初
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    trini 2014/10/01
    これを映画化して踊りまくるインド映画が観たい
  • 急速に縮む木星の大赤斑

    【2014年5月19日 NASA】 木星のトレードマークともいえる大赤斑は、大気表面で吹き荒れつづける巨大な嵐だ。この大赤斑が、近年急激な勢いで縮小している。 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した木星の大赤斑。1995年、2009年、2014年の画像を比較すると、縮小しているのがわかる。クリックで拡大(提供:NASA/ESA) 木星のトレードマークとなっている大赤斑は、大気中で起こる高気圧性の突風が長年持続しているものだ。かつてその幅は4万kmを超え、直径約1万3000kmの地球がすっぽり3つおさまるほど巨大なものだったが、1930年代からそのサイズの縮小が観測されてきた。1979年の探査機「ボイジャー」1号と2号のフライバイ観測では2万3000km、1995年のハッブル宇宙望遠鏡の観測では2万1000km、同じく2009年には1万8000kmと年々小さくなっている。 さらに2012年からは、1年

    急速に縮む木星の大赤斑
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    trini 2014/05/19
  • 715個の系外惑星が一気に確定

    【2014年2月27日 NASA】 NASAの衛星「ケプラー」の観測データから715個の系外惑星が新たに確定された。地球に近いサイズの惑星を複数持つ、太陽系に似た惑星系の姿が多数明らかにされている。 「ケプラー」ミッションでは、惑星が恒星の手前を横切る時のわずかな減光から惑星の存在を知る。クリックで拡大(提供:NASA) 惑星のサイズごとの分布グラフ。今回の確定分で、地球に近いサイズのものがぐっと増加している。クリックで拡大(提供:NASA Ames/W Stenzel) これまで発見・確定された系外惑星数の推移。今回の確定分で一気に増えた。クリックで拡大(提供:NASA Ames/SETI/J Rowe) NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」が2009年5月から2011年3月にかけて行った初期観測のデータから、715個の惑星が確認された。 これらの惑星は、305個の恒星から見つかったも

    715個の系外惑星が一気に確定
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    trini 2014/02/27
  • 火星探査機「メイブン」、打ち上げ準備を再開

    【2013年10月4日 コロラド大学ボルダー校】 米政府機関の閉鎖により大幅延期の危機に瀕していた火星探査機「メイブン」について、来月の打ち上げに向けた準備が再開された。 予算不成立による米政府機関の一部閉鎖で今年中の打ち上げが危ぶまれていた火星探査機「メイブン」の打ち上げ準備が再開された。 同プロジェクトの主任研究員Bruce Jakoskyさんによると、メイブンは火星探査車「キュリオシティ」「オポチュニティ」との通信中継を担う予定で、現在その任を負う「マーズ・リコナサンス・オービター」(2005年打ち上げ)と「マーズオデッセイ」(2001年打ち上げ)の後継バックアップとして必要不可欠であるという観点から、業務停止の対象から外れたという。 計画に変更なく遂行可能かどうかの確認も含めて、すでにケネディ宇宙センター(米フロリダ州)での準備が進められている。 〈参照〉 コロラド大学ボルダー校:

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    trini 2013/10/04
  • 木星の水はシューメーカー・レヴィ彗星がもたらした

    【2013年4月25日 ヨーロッパ宇宙機関】 人類が目撃したもっとも劇的な天体ショーの1つ、1994年7月に起こったシューメーカー・レヴィ彗星の木星衝突。世界中の天体望遠鏡が向けられたこの現象が木星大気の水をもたらしたという、決定的な証拠が見つかった。 木星大気中の水の分布。クリックで拡大(提供:Water map: ESA/Herschel/T. Cavalié et al.; Jupiter image: NASA/ESA/Reta Beebe (New Mexico State University)) 木星衝突の約2か月前に撮影されたシューメーカー・レヴィ彗星。発見前年の1992年、木星に接近した際に受けた重力で彗星核が分裂した。クリックで拡大(提供:Dr. Hal Weaver and T. Ed Smith (STScI), and NASA) 彗星衝突の影響は予想以上に大きく

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    trini 2013/04/25
  • 冥王星の衛星に名前をつけよう

    【2013年2月14日 SETI Institute】 冥王星の2つの小さな衛星「P4」と「P5」は、それぞれ2011年と2012年に発見されたが、まだ名前がついていない。SETI研究所のウェブページでは、今月26日まで、広く一般からその候補を受け付け中だ。 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した冥王星と5つの衛星。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, and M. Showalter (SETI Institute)) 冥王星の衛星P4は、2011年にハッブル宇宙望遠鏡の画像から発見された。続いて翌年にはP5も発見された。衛星の大きさは、P4が直径13〜21km程度、P5が直径10〜25km程度だという。 冥王星の衛星の名前は伝統的に、ギリシャ・ローマ神話にでてくる冥界やその王「ハーデス」に関連する名前がつけられている。1978年に初めて発見された冥王星の衛星はカロン、2005年に発見された

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    trini 2013/02/15
  • 惑星の材料がいまだ豊富な1000万歳の恒星

    【2013年2月5日 NASA/ヨーロッパ宇宙機関】 惑星を作ることができる年齢を過ぎていると思われていた恒星の周囲に、惑星の材料となるガスが大量に存在するようすが、赤外線観測でとらえられた。 うみへび座TW星と周囲の円盤のイメージ図。クリックで拡大(提供:ESA/NASA/JPL-Caltech/Leiden Observatory) うみへび座TW星の位置(緑色の印)。クリックで拡大(ステラナビゲータで作成) 米ミシガン大学アナーバー校のEdwin Berginさんらの研究で、176光年かなたにあるうみへび座TW星(以下TW星)の周囲の円盤に、これまでの見積もりよりも大量の物質が含まれていることがわかった。 私たちの太陽系の惑星は地球を含め、生まれたばかりの太陽の周りをぐるぐる回りながら取り囲んでいた塵とガスの円盤(原始惑星系円盤)の中から生まれたとされる。太陽以外の恒星でもそれは同様

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    trini 2013/02/05
  • ダークマターの正体を説明する画期的理論

    【2013年1月30日 Apollon】 ダークマターが一体何によって構成されているのか、実験で目に見えない物質をどのようにすれば検出できるのかに関するモデルが構築されている。それによると、ダークマターは重力の伝達を担う未発見の粒子「グラビトン」の超対称性パートナーとされる「グラビティーノ」からできているという。 ダークマターは目に見えず直接観測することはできないが、目に見える物質に重力的な影響を及ぼしており、恒星や銀河の動きなどから間接的に検出することができる。ダークマターがないと、宇宙に存在する銀河などの天体はばらばらになってしまう。その存在割合は、宇宙に存在する物質の約80%もある。 ノルウェー・オスロ大学の素粒子物理学のリーダー的存在であり、今回のモデルを発表した研究チームのAre Raklev准教授は、次のように話す。 「宇宙にどれほどのダークマターが存在するのかを計算できても、

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    trini 2013/01/30
  • 8世紀、地球はガンマ線バーストにさらされた?

    【2013年1月24日 英王立天文学会】 屋久杉に刻まれた年輪の分析から明らかになった、8世紀に地球を襲ったとされる強力な宇宙放射線。その発生源として、天体同士の合体による瞬発的なガンマ線バーストを提案する研究成果が発表された。 瞬発的なガンマ線バーストは、ブラックホールや中性子星などの衝突合体で発生すると考えられている。クリックで拡大(提供:Part of an image created by NASA/Dana Berry) 三宅芙沙さん(みやけふさ・名古屋大学太陽地球環境研究所)らの研究チームは昨年、西暦775年に形成された屋久杉の年輪に炭素14とベリリウム10が急増していることを発表し、774年か775年に地球が宇宙放射線の直撃を受けたことを示唆した。炭素14とベリリウム10は、宇宙線が窒素原子と衝突してできる、通常の炭素やベリリウムよりも重い原子だ。 放射線直撃の原因としては比

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    trini 2013/01/24
  • 太陽圏脱出へ、荷電粒子の“シルクロード”を進むボイジャー

    【2012年12月4日 NASA】 1977年に打ち上げられた米探査機「ボイジャー1号」が、太陽圏の内と外からの荷電粒子が入りまじる境界領域に入っていることが判明した。恒星間空間に向かう最終段階とみられ、数か月から数年後には太陽圏を脱出すると関係者らは予測している。 太陽圏と恒星間空間との境界の様子。ボイジャーは、境界部に生じる太陽風の流れの中に位置している。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech。以下同) 太陽からの荷電粒子(ピンク)と恒星間空間からの宇宙線の高エネルギー荷電粒子(青)が入りまじる領域を航行する「ボイジャー」。クリックでアニメーション動画へ。0:19から、荷電粒子の幹線領域の様子を表している。 太陽圏の果てを航行中のNASAの探査機「ボイジャー1号」が送信してきたデータから、同探査機が太陽圏の中と外の磁力線をつなぐ幹線領域(原文:magnetic high

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    trini 2012/12/04
  • またも出現、土星の衛星のパックマン

    【2012年11月29日 NASA】 土星の衛星ミマスに続いてテティスでも、その表面にパックマンのような不思議な模様を見せる温度分布が観測された。それぞれの公転運動によって生じた温度の違いが現れたものとみられ、土星の衛星の多様な環境について知見を与えてくれる観測結果となっている。 土星に「パックマン2」が登場した。2011年9月にNASAの探査機「カッシーニ」が取得した土星の衛星テティスの温度分布図に、2010年に同じく土星の衛星ミマスで見つかったのと同様の、パックマンのような模様が見られたのだ(参照:2010/3/31ニュース「衛星ミマスに見つかった、不思議な形の暖かい領域」)。 画像の青色の部分は、黄色の部分よりも低温の領域だ。青色の部分は天体の公転の進行方向に面しており、宇宙空間の高エネルギー電子がぶつかって表面の一部が硬い氷に変化する。そのために昼でも温度が上がりにくく、低温に保た

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    trini 2012/11/29
  • 太陽フレアの発生原因となる磁場構造を解明

    【2012年11月6日 名古屋大学】 太陽表面の巨大爆発フレアが特定の磁場構造を前触れとして発生することが、シミュレーションや観測からわかった。名古屋大学などによるこの研究成果はフレアの発生条件の解明につながるとともに、地上のインフラにも影響を及ぼすフレアの予測実現に大きく貢献すると期待される。 フレアが発生する磁場構造のパターン。矢印が大規模な磁場のねじれ(シア)角を、白黒パターンが磁場の陰極陽極を示す。クリックで拡大(発表論文より) 「ひので」が観測した2011年2月13日のMクラスフレア。黄色の円形で示した部分に「逆シア(RS)型」構造が現れた後、その領域を中心としてフレアによる発光が広がる様子が示されている。クリックで拡大(発表資料より) 太陽表面の巨大な爆発現象であるフレアは、黒点周辺に蓄積された磁場のエネルギーの一部が突発的に解放されて起こると考えられているが、その発生メカニズ

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    trini 2012/11/06
  • ここ80億年でも進んでいた銀河の「じゃじゃ馬ならし」

    【2012年10月24日 NASA】 80億年前にはすでに今のような安定した形状だったと思われていた銀河が、実は徐々に「お行儀よく」秩序だった動きを見せるように変化してきたことが観測から示された。 内部の運動が安定した銀河の割合が増えていくようす。銀河の質量ごとにグラフ化してある。どの質量でも、現在に近づくほど安定度が大きくなる傾向が見える。またどの時期においても、質量の重い銀河ほど安定している傾向が大きいこともわかる。クリックで拡大(提供:NASA's Goddard Space Flight Center) 銀河進化のシミュレーションの1コマ。リリース元で動画を見ることができる(提供:F. Governato and T. Quinn (Univ. of Washington), A. Brooks (Univ. of Wisconsin, Madison), and J. Wadsl

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    trini 2012/10/24