観光庁では、インバウンドプロモーションを展開する重点市場に、中国・香港・韓国・台湾を挙げているが、訪日旅行への潜在ニーズは、各国で異なる。観光庁が、東アジアの上記4市場における海外旅行経験者または今後1~2年内に海外旅行を予定している人に実施したインターネットによるアンケート調査を見てみると、中国からの旅行者が日本でほかの3つの国・地域からの旅行者よりも高い関心を持っているのは、自然環境である。温泉にも高い関心を持っている。 銀座などでの大人買いが強調されるショッピングは、伝統文化と同程度の関心で意外な感じがする。「意外に、日本人の国内旅行者の関心度と大差ないな」とも思える一方、団体旅行中心の現状は、充分に関心の多様化に応えることはできないためであるとも考えられる。個人旅行がシェアを高めるまでの、一時的な現象だとすれば安心もできるのだが、既に日本でのショッピングが他の分野に比べて魅力あるも