会社を始めとする組織は、歴史を重ねて規模が拡大するとともに様々な構成要素、例えば階層や部門が肥大化し、複雑化していきます。これによって活力がそがれていくのが人間の集団の営みとしての組織の後戻りのできない宿命です。今回は組織の肥大化・複雑化による弊害について考えてみましょう。 「自然に増えても自然には減らない」組織の宿命 会社に潜んでいる「不可逆性」、つまり一方通行で後戻りができないという事象の典型例は、「規則やルールの増加」です。チェックリストの「17. 訳のわからない規則やルールが多数存在する」が該当します。 先の「『組織化』の功罪、『個性的人材を求める』ことの矛盾」で述べた通り、会社はある程度のステップを経ると必ず日々のオペレーションを「組織化」していくことが求められます。したがって会社の中で何か従業員が「よからぬこと」をした場合、「個人が悪かった」では済まずに、必ず「組織的対応」を取
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