バージョン5以降、開発コンセプトを大きく転換したJava EE。世界的には、この新世代のJava EEがエンタープライズJava開発のメインストリームを成している。だが国内を見渡してみると、まだ多くの企業システムが旧世代のJava EE(J2EE)で稼働している。日本オラクルが2014年5月に開催した「Java Day Tokyo 2014」では、旧来のJ2EEを使い続ける企業や開発者に対して、その弊害と最新のJava EEへの移行メリットを説明するセッションが実施された。講師を務めたのは、楽天でアーキテクトとして活躍する岩崎浩文氏(DU Financial Service Department Group Manager)である。 岩崎氏はこれまで15年間以上にわたり、さまざまな業種の大規模Java EEシステムの企画/開発に携わってきた。その経験から、特にバージョン6以降のJava E