『風の谷のナウシカ』に登場する架空の飛行用装置「メーヴェ」の実現にむけて着手から13 年。「OpenSky Project」のテスト飛行を見事成功させ、注目を集めた八谷和彦氏。そして、いま最も注目されている技術「VR」を研究する稲見昌彦氏。 誰も挑戦したことのない「夢」を「現実」にするために、おふたりはどのような道を歩んできたのでしょうか? そしてテクノロジーの突破口を作るために欠かせない、意外な視点とは? 茨城県つくば市にて開催された「ニコニコ学会βサマーキャンプ」を会場に、同学会実行委員長・江渡浩一郎氏を司会に迎え、「空想」を「現実」へ変えた舞台の裏側と、そのモチベーションについて想いを語っていただきました。 「空想」を「現実」に変えた2人は何者なのか? 江渡浩一郎氏(以下、江渡):それでは、自己紹介からお願いできますか? 八谷和彦氏(以下、八谷):私はビジネスマンの経験を経て現代美術