なぜ未曾有の人材不足でも、エンジニアの年収は上がらないのか:多重下請けも海外人材活用も「元」は同じ(3/3 ページ) 人材不足は、海外の労働力でまかなえばOK? 企業には、雇用を抱えるリスクとはまた別の雇用問題もあります。 2019年12月現在、日本は近年見られないほどの「人材不足」に陥っており、業界を問わず、企業は人材確保に苦心しています。2019年4月の有効求人倍率は全国平均で1.63倍。バブル期のピークが1.46倍だったことを考えれば、この数字がいかに高いものか分かるでしょう。 経済産業省が平成28年に発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」でも、「2015年の時点で既にIT人材は17万人不足しており、2030年には60万人近くのIT人材が不足する」という推計結果が報告されています。 この人材不足をどのように解消するのか、さまざまな角度から取り組みが行われています。