2019年12月、桜島ビジターセンター(鹿児島市)で、火山灰アーティスト、植村恭子さん(36)の制作風景を見せてもらった。柔らかく握られた手のひらから、黒い灰が細い線のようにサラサラと流れ落ちる。上下に、左右に、そして円を描くように……。右手を素早く動かすこと約5分。白いキャンバスに噴煙を上げる桜島が浮かび上がった。植村さんは同センターを運営するNPO法人桜島ミュージアムの元スタッフだ。16年
ウメやモモの一大産地として知られる和歌山県で、果樹を食い荒らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の被害が心配されている。繁殖力が高く、農薬も効果が薄い新しい害虫で、近年は全国で被害が報告されている。和歌山では昨年11月に初めて痕跡を確認。クビアカツヤカミキリは春以降、活動が本格化するため県や農家は対策を急ぐ。(前川康二) 【表】クビアカツヤカミキリの被害を受けた樹木 「こんなに被害が大きいとは」「(果樹の)根から抜くしかないのか…」 「フルーツ王国」として知られる和歌山県かつらぎ町で、県伊都振興局が1月16、17両日、生産者を対象に開いたクビアカツヤカミキリの対策研修会。被害実態が報告されると、出席した農家からは次々と不安の声が上がった。 今のところ外来のクビアカツヤカミキリの駆除に使える登録農薬は少なく、たとえ使っても効果は薄いという。スモモ農家の男性(63)は「農薬が使えないのが厳し
去年1年間の人口の動きを総務省が調べたところ、東京を中心とする「東京圏」への転入は、転出を15万人近く上回る「転入超過」となりました。3大都市圏で「転入超過」となったのは「東京圏」だけで、一極集中に歯止めがかからない現状が浮き彫りになっています。 「転入超過」の人数は、前の年より9000人近く増え、日本人に限った集計では、24年連続の「転入超過」となっています。 一方、大阪・兵庫・京都・奈良の「大阪圏」は、転出が転入を4097人上回ったほか、愛知・岐阜・三重の「名古屋圏」も1万5017人上回り、いずれも「転出超過」となりました。 都道府県別にみますと、転入者が上回ったのは、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、福岡、滋賀、沖縄の8都府県でした。 総務省は「若い世代が進学や就職で『東京圏』に転入し、そのまま定住する傾向が続いている」と分析しています。 政府は、地方創生に向けた総合戦略で「東京圏」へ
■1月31日 将棋王将戦第2局、渡辺明王将対広瀬章人八段が地元の大阪・高槻市で行われ、25日の第1日大盤解説会を見学した。羽生善治九段が現れ、浦野真彦八段の軽妙なトークなどで約100人の将棋ファンは大いに盛り上がった。結局広瀬八段が勝って1勝1敗。渡辺三冠の豊島将之名人(竜王)への挑戦が直前に決まるなど、話題豊富なシリーズとなった。 この渡辺対豊島の4月開幕の名人戦が頂上決戦ならもう一つの決戦の可能性があるのが朝日杯オープン戦だ。2連覇中の藤井聡太七段と永瀬拓矢叡王・王座が2月11日の準決勝で勝てば同日の決勝で激突する。豊島・渡辺・永瀬・藤井聡が現在の棋界4強と言われているが、一般的には無名の永瀬二冠が実は面白い。 異名は「千日手名人」。千日手とは同一局面が4回現れると先手・後手を入れ替えて差し直すルール。打開しないのは消極的と避ける棋士も多い中、永瀬二冠は「いくつか罠を用意して嵌らなけれ
馬のいななき、蹄(ひづめ)の音。耳にするだけで心が躍りだす。 そんな戦国時代ファンの期待をのせて、大河ドラマ『麒麟がくる』がスタートした。日本人ならだれもが知っている波乱万丈の人生を歩む「明智光秀」という人物。謎に包まれたその生涯はどんなふうに描かれるのか。ドラマの展開から目が離せない一年になりそうだ。 4年前、同じく戦国時代を舞台とし、日本中を興奮の渦に巻き込んだ大河ドラマ『真田丸』。一大ブームとなったそのドラマを、時代考証者として陰で支え続けたのが、歴史学者・丸島和洋さんだ。戦国時代を専門とする丸島さんに、戦国の世の魅力、明智光秀や本能寺の変の真実、そして、歴史というストーリーをつないでいく“史料”の面白さについて、たっぷりお話を伺った。 匙加減こそが、“時代考証” の腕の見せどころ ――丸島先生が考える“戦国時代”の面白さ、魅力とは何でしょう。 まず一つは、“過渡期”特有の面白さでし
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