これまで明治大の室屋成、法政大の上田綺世が、大学3年が終了した段階で、それぞれFC東京、鹿島アントラーズ入りをしたことは記憶に新しい。2人とも大学自体は辞めておらず、サッカー部のみ辞めた形だ。 室屋の場合はちょうど4年生となる年にリオデジャネイロ五輪があることと、室屋が全ての単位を取得していたことから、大学側がそのメンバー入りに近い存在だった室屋を特例でサッカー推薦でありながら部を途中で辞めてプロ入りすることを後押しした。 上田の場合は大学3年で日本代表としてコパ・アメリカに出場したことと、3年の段階で単位を順調に取得し、卒業見込みが出てきたことが重なった。法政大・長山一也監督は「綺世はチームに対して真摯に向き合ってくれた。3年の段階で常にチームのためを思って行動をして、リーダーシップをとったり、後輩の面倒も積極的に見てくれた。個人のことだけではなく、チームのためを思った行動が見えたからこ