新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体検査について、東京大学先端科学技術研究センター(先端研)などのチームは31日、簡易検査キットで陽性だった人の約9割が、大型機器による精密検査では陰性だったとする結果を発表した。キットは、全国の診療所で導入が増えているが、正確な感染状況の把握には課題があると指摘している。 調査は5月、同チームと福島県の「ひらた中央病院」が協力して実施。同病院に勤める医療・介護従事者680人を、ある簡易キット(イムノクロマト法)で検査したところ、58人が陽性だった。このうち約9割の52人が精密検査では陰性と判定された。キットで陰性だった人は、精密検査でも陰性だった。 先端研の児玉龍彦名誉教授は「感染した可能性のある人を迅速に把握するには役立つが、診断には精密検査の他、PCR検査や症状を含めた総合的な判断が必要だ」と指摘する。キットは疫学調査で使うには精密さに問題があるとし
「契約を更新せず経営から退くオーナーが、今後1~2年で増えてくる」。3年近く前にサークルKサンクス(CKS)からファミリーマートにブランド転換した、元オーナーAさんはそう語る。 【ランキング】コロナで「売れた」「売れなくなった」商品TOP30 コンビニエンスストア業界2位のファミマ(2020年4月末時点の国内店舗数1万6610店)は、加盟店の経営状況が急悪化し、「独り負け」状態にある。 2020年2月期におけるファミマの1日当たり全店平均売上高は、前期比2000円減の52.8万円。ヒット商品が出なかったことによる客数の落ち込みが響いた。 ■重くのしかかる人件費 ライバルチェーンも客数は減少しているが、最大手のセブン-イレブンはおにぎりの値上げ効果などで2020年2月期の1日当たり全店平均売上高は65.6万円と前期並みを維持。3位のローソンも高単価のスイーツ商品がヒットし、同4000円増の5
Jリーグが7月11日(土)から観客を動員して公式戦を開催する可能性が26日、高まった。複数関係者によれば政府が示した新型コロナウイルス「基本対処方針」に沿うもので今後、各クラブ運営担当らとの会議、29日の同代表者による実行委員会で検討を重ね、決定する見通しだ。 【写真】26日から練習を再開した渡辺剛らFC東京イレブン 前日、緊急事態宣言を解除した政府はイベント開催の緩和目安も提示。プロスポーツでは7月10日から入場数の上限を5000人、または収容人数の50%以内の少数の方とし、8月以後は収容50%以内で人数制限もなくなる。Jリーグにとっても動員の目安となり、座席の前後左右を空けるなど「3密」対策も協議される。村井チェアマンは「無観客」は最後の手段という考え。今後、協議の場で観客動員に対して前向きに検討される見通しだ。現在、Jリーグでは無観客で7月4日の再開を第1候補に調整が進む。今後、コロ
兵庫県加西市が新型コロナウイルス対策の財源として、正規の全職員(約600人)から10万円ずつを寄付形式で集めることを想定した予算を組んだ。全国すべての人に一律10万円を配る「特別定額給付金」をあてこんだ取り組みで、市は任意とするが、職員から「半強制的な寄付だ」と反発の声が出ている。給付金をめぐっては、加西市以外にも自治体職員に寄付や負担を求めようとする動きが各地で出ている。 【写真】加西市の西村和平市長 加西市は5月11日、新型コロナ対応の生活支援や経済対策などに使う「みんなで支え合う新型コロナウイルス感染症対策基金」を新設する議案や、補正予算案を臨時市議会に提出した。 基金の積立金として7750万円を計上し、うち6千万円を職員からの寄付、残る1750万円を市幹部や市議の給与・報酬カットなどでまかなうと説明。市議会の賛成(全会一致)を得て同日、可決された。市民からの寄付も募り、売り上げが減
鳥羽水族館(三重県鳥羽市)が飼育するダイオウグソクムシの排便が、2年ぶりに確認された。同館は、食性など未知の部分が多い生態解明の手がかりとして役立てたい考えだ。 【写真】【写真】えさを食べるダイオウグソクムシ(2017年4月、鳥羽水族館提供) ダイオウグソクムシはダンゴムシの仲間としては世界最大で、鳥羽水族館では2007年9月から飼育。現在、13年7月以降に仲間入りした5匹がいる。 同館によると、今回の排便は5月12日に確認した。便に含まれていた魚のうろこは、水族館がえさとして与えていたものではなく、入館前に食べたとみられるという。担当学芸員の森滝丈也さん(50)は「どの個体が排便したのかは分からないが、そもそも代謝が遅い生き物なので食べるペースも排便のペースも遅い」と話す。
【#自宅より愛をこめて】実験の友・キムワイプを「衣揚げ」!?理系学生が至った偏愛の極致 研究者魂くすぐる「応用する楽しさ」 理系学生にとって、定番の拭き取り用紙として知られる「キムワイプ」。実験などで使い込むうち、この製品の「悪魔的魅力」に取り付かれてしまった人々がいます。キムワイプを題材に川柳を詠み、詩をつづったかと思えば、おいしく楽しむための「レシピ」追求に取り組む……。とあるファンサークルのメンバーたちに、過剰なほどの愛情を傾ける理由について聞きました。(withnews編集部・神戸郁人) 【画像】「食用キムワイプ」ついに公式発売?拭き取り能力なし、満腹中枢を刺激…全理系民注目の「新製品」 ※記事中、本来とは異なるキムワイプの用途について紹介しています。メーカー側が推奨しているものではありませんので、ご注意下さい。 製造元の日本製紙クレシアによると、キムワイプは、工場や医療機関で使わ
韓国ソウル イテウォン(梨泰院)の“クラブ集団感染”を起こした新型コロナウイルスが、ヨーロッパまたは米国から流入したことが明らかとなり、海外からの入国者への管理に緊張が走っている。かなり以前に入国した無症状感染者は症状がないため、その管理が現実的には困難である。 【もっと大きな写真を見る】 韓国の防疫当局が空港検疫を大幅に強化し始めた3月中旬以前の入国者から梨泰院の“クラブ集団感染”が最初に始まった可能性が高い。少なくとも2か月間あまり防疫網を抜け出た感染者が地域社会で活動したことで、防疫網に大きな穴が空いた。これらの入国者は最長潜伏期14日をはるかに過ぎている。 結果的に統制されていない内外国人の感染者による新型コロナウイルスが密かに地域社会にはびこり、去る4月末に初の感染者の集まりで1次の流行、梨泰院を通して2次拡散がなされたかたちとなる。
京都市西京区のタケノコ畑で、金色の縦じま模様の竹が生えているのをタケノコ農家が見つけた。畑を管理する田原一樹さん(37)は「30年近く竹を見てきたがこんな経験は初めて」と興奮気味に話した。 【写真】アヒルのようなズッキーニ 収穫が落ち着いた5月上旬ごろ、成長して皮がめくれた竹の幹に、金色の縦じまの模様ができていたという。周囲には約600本の竹が生えているが、模様があるのは1本だけ。「新型コロナウイルスの影響で売り上げも減って落ち込んでいたが、金色に輝く竹が心を癒やしてくれた」と田原さん。 市洛西竹林公園で竹を研究している専門員渡邊政俊さん(87)によると、金色の模様が出る竹は「キンメイモウソウチク」に分類され、主に観賞用として親しまれている。渡邊さんは「タケノコ畑でこんな模様の竹が出てくるのは今まで聞いたことがない。突然変異の理由は分からないが、今後も出てくるかもしれない」と驚いていた。
新型コロナウイルスの影響で静岡大馬術部が、飼料代など年間数百万円かかる運営費の確保に苦慮している。部員が県内外の大会で競技補助員のアルバイトをして大半を賄ってきたが、大会は軒並み中止に。「2、3カ月先も見えない状況」にまで資金難に陥った。部員らは「馬を殺処分しなければいけなくなるかもしれないが、絶対に避けたい」と寄付を呼び掛けている。 馬術部は静岡キャンパス(静岡市駿河区)で6頭の馬を世話している。2019年度は飼料や装蹄、医療費などに約645万円を支出した。20年度は大会出場がなくなるため遠征費は不要となるが、維持費として400万円以上必要という。 部員は2~4年生の男女8人。運営費用に競技補助員や近隣乗馬クラブでの清掃といったアルバイトに加え、毎月1万円ずつ部費を収めてきた。バイトをほとんどできなくなったため、4月は部費を2万円に引き上げた。新入生の勧誘活動が困難な状況も悩みの種。学費
とにかくスピードがあり、とにかく点を取り、とにかく問題を起こす――。あらゆる点で、規格外の男だった。 【秘蔵写真】ヤンチャそうな長谷部に天才小野・俊輔・中田英、イケメン増嶋&北嶋、半端ない大迫、乾…高校サッカー伝説の45人! まるで背中に羽でも生えているような軽やかな足取りでマーカーを引きちぎり、右足から強烈なシュートやぐにゃりと曲げたシュートを叩き込んだ。勝負強さも、群を抜いていた。 その一方で、ラフプレーや審判へのクレームなどでFWとしては異常な枚数のカードを集め、大事な試合を欠場する。練習に遅刻したりすっぽかしたりは、日常茶飯事。不可思議な理由をでっち上げて母国へ帰ると、期日までに戻ってくることはほとんどなかった。 本名は、マルシオ・パッソス・デ・アウブケルキ(「エメルソン」の名はどこにもない! )。1978年12月6日、リオ郊外の貧しい家庭に、2人兄弟の末っ子として生まれた。 一家
結核の予防接種「BCG」の接種の有無で、新型コロナの死亡率に大きな差が見られた。中でも、日本から広がった「日本株」という株を接種している国の死亡率が極めて低い。ウイルスと免疫の最前線に、AERA 2020年5月18日号で迫った。 【図を見る】BCG日本株とソ連株は「元株」に近い * * * 「現段階ではあくまで相関関係が見られるとしか言えませんが、だとしても非常に強い相関があるということになります」 大阪大学免疫学フロンティア研究センター招聘教授の宮坂昌之さんがそう指摘するのは、米ニューヨーク工科大学の研究者らが3月末、「BCGワクチンが新型コロナに対する防御を与えているのかもしれない」と結論づけた論文についてだ。 各国の新型コロナの感染者数や死者数の人口比と、BCGワクチンの接種状況を調べたところ、感染率や死亡率は、接種していないイタリアやベルギー、米国などで接種している国々よりも統
コロナ禍の外出規制によって動画コンテンツ投稿者が増えている。そんな中、動画でお金を稼ぐとなれば、自身のチャンネルを登録者数や再生時間を増やすことが必要だ。しかし、YouTuberのように自分のチャンネルはなくとも、依頼された動画や広告に声をあてる「在宅ナレーター」という職種が現在注目を集めている。スタジオで高価な機材を使い録音をしているかと思いきや、実は自宅で行なっている人も。テレワークに注目が集まる今、実際に「在宅ナレーター」をしている2人へ仕事内容やきっかけ、収入について聞いた。 【ランキング表】よく見るのは? 芸人、ママタレ、アスリートなど異業種YouTuberがズラリ、好きなYoutubeトップ10 ■本業ナレーターからパート主婦まで…いつも見ているあの動画の声の主だった? 新型コロナウイルス感染拡大により、解雇や倒産などで収入減を案ずる声も相次いでいる。政府や各自治体では支援策を
4月15日、米リーハイ大学の宗教学教授、ジョディ・アイクラー=レヴァイン氏はズーム(Zoom)での講義を終えると、そのまま仕事場として使っている客用寝室で眠りに落ちた。以前から講義は疲れるものではあったが、こんな「昏倒」するように寝入ってしまったのは初めてだという。 ギャラリー:コロナ危機下の世界の日常、ナショジオとマグナムの写真家が撮った 写真27点 つい最近まで、アイクラー=レヴァイン氏は、実際の教室で大勢の学生を相手に講義を行っていた。そこでは、学生たちがどう感じているかを容易に把握できた。だが、新型コロナウイルス感染症COVID-19のパンデミック(世界的大流行)によって、その環境は一変した。 世界の人たちと同じように、彼女の生活はバーチャル空間に追いやられた。リモート講義のほかにも、週に一度の学部懇親会、友人たちと芸術について語り合う会、ユダヤ教の「過越(すぎこし)の祭り」など、
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