津軽の人々の心のよりどころである岩木山と、豊かな実りをもたらす岩木川について、果たしてきた役割やその歴史について紹介する企画展「岩木山と岩木川」が、弘前市の高岡の森弘前藩歴史館で3月26日まで開かれている。岩木山や岩木川が描かれた襖絵(ふすまえ)や掛け軸、古地図などの絵図や、岩木山、岩木川に関する記述がある弘前藩の歴史書などの古文書を中心とした45点を展示している。 弘前藩や津軽家と岩木山信仰の関わりが記された弘前藩の公的な歴史書「津軽一統志」や、お山参詣のルールについて書かれた「弘前藩庁日記」といった古文書を通じて、岩木山信仰の歴史や岩木山と津軽の人々の関わりなどを知ることができる。明治時代のお山参詣を描いた襖絵は、洋装の人と和装の人が交じっていたり、「中里村」と書かれたのぼりを持った人がいたりと、当時の習俗や人々の暮らしなども見て取れる。 1645年、77年、1800年にそれぞれ描かれ