隣国中国では何らかの物質と物質が反応したと思しき爆発事故が頻発。片や日本でも、ゴミ屋敷から不審火が出たり……。身近なモノでも爆発・発火、毒ガス発生の危険性がないのか探ってみた。 ◆生ゴミに漂白剤をふりかけ、ゴミ袋が破裂! そもそも「混ぜるなキケン」とは、ほとんどの家庭用洗剤に記された表示。これは1987年、徳島の主婦が風呂場のカビ取り掃除の際に酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜて使用、発生した有毒ガスによって死亡するという事故がきっかけとなり、該当商品に対してこの表示が義務付けられるようになったという。 洗剤をめぐる「混ぜるとキケン」なメカニズムとは。 「ハイターやカビ取り剤など塩素系の洗浄剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムと、サンポールを代表とする酸性タイプの洗浄剤に含まれる塩酸が混ざると、塩素ガスが発生します。塩素ガスは第一次世界大戦中、ドイツ軍によって毒ガス兵器として使用されたほどの猛毒で、