今年も入試シーズンに入った。ところで日本の大学について、最近なにかポジティブな評価を耳にしたことがあるだろうか。 「大学改革」の盛大な滑りっぷりも、世界大学ランキングに如実に反映されているようだ。どうしたら日本の大学は「スーパーグローバル」になれるのか。香港メディア「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」が5人の専門家に取材した。 低迷する日本の大学の国際競争力 2013年、日本の安倍晋三首相は、世界の「優秀大学百傑」に日本の大学をせめて10校、向こう10年以内で入れるという構想を発表した。その期限まであと4年となったが、目標達成までの道のりは長い。 国内の大学に77億円の資金を投じるという安倍首相の教育改革とは裏腹に、2019年9月に発表された「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」による「世界大学ランキング2020」は、日本にとってなんとも都合の悪い内容だった。 世界のトップ