自民党は1日、憲法改正などを盛り込んだ次期衆院選マニフェスト(政権公約)の柱となる「党の基本姿勢」をまとめた。憲法改正を具体化するため、党憲法改正推進本部(保利耕輔本部長)は2日の役員会で天皇を「元首」とする憲法改正原案を了承する。次期衆院選を見据えて、保守層を軸にした基盤固めをするとともに、民主党との差別化を図るのがねらいだが、集団的自衛権の行使容認などに反対する公明党との協力関係に影響が出ることを懸念する声も出ている。 「国際社会の中で自らの国を自分たちで守る自立の表れだ」。谷垣禎一総裁は1日の記者会見で、基本姿勢の方向性についてこう説明した。 基本姿勢は「誇りと活力のある日本像を目指す」とした平成22年策定の党綱領を踏まえ「憲法改正による日本らしい日本の確立」や「自助を基本として共助・公助で補う社会、経済政策」などの9項目からなり、保守色を強く打ち出した。 基本姿勢でも強調される憲法