民主党の参院第2会派への転落が現実味を帯びてきた。会派所属議員は87人だが、離党または除籍が決まった3人を除くと、自民党より1人多いにすぎず、さらなる離党予備軍の存在も指摘されるためだ。民主党は離党者の会派異動届も提出しておらず、形だけ会派に留め置く「水増し」のような対応は党内外の批判も招いている。 民主党では2月に植松恵美子、川崎稔両氏が離党届を提出。執行部は植松氏の分は受理し、川崎氏は除籍する方針を決めたものの、輿石東参院議員会長は「会派は今後も共にする」との方針を打ち出した。平野達男前復興相が今月2日に離党届を提出した後も、対応を変えていない。離党の動きが止まらない中、会派離脱を直ちに認めれば、国会対応にまで支障を来しかねないとの危機感からとみられる。