交通安全環境研究所は9月3日、「広島における世界初の路面電車~自動車間通信型ASVデモ」を10月に実施すると発表した。「第20回ITS世界会議 東京2013」のポストコングレスツアーの一つとして行う。 ASVは高度道路交通システム(ITS)の一種で、さまざまな先進技術を用いてドライバーの安全運転を支援するシステムを搭載した自動車のこと。路面電車~自動車間通信型ASVは、路面電車と自動車の車車間通信に自律型車載センサーを組み合わせたもので、自動車ドライバーと路面電車運転士に接近情報などを提供する。 たとえば、自動車が前方、路面電車が後方を走行していて、自動車が併用軌道を横切って右折しようとすると、路面電車から自動車に対して「路面電車接近」の情報が伝えられる。逆に路面電車に対しては、前方の自動車から「自動車が右折」の情報が伝えられる。これにより「自動車と路面電車双方の安全性が高まる」という。