平戸市崎方町に「井元コレクション」というコレクション館があった。 平戸焼(三川内焼)をはじめとする陶器や磁器、平戸らしいオランダやキリシタンゆかりの品々、それに加えなぜかインドの神々の彫像や春画など、非常にアクの強いアイテムの数々が展示されていた。 管理は91歳のおじいちゃんが行っていた。当然彼は、館長でありコレクターだ。 元特攻隊で、平戸ではかなり幅をきかせた有名人だったそうだ。町を歩くと、旅館やら商店やらで井元さんの苗字を見かける。 そんな井元さんだが、2019年末に天寿をまっとうした。それに伴い、コレクション館は閉館。 コレクションは全て売却処理がなされ、現在は外見はそのままに中はがらんどうの状態である。 わたしは以前、ここに家族で2度訪れたことがある。 1度目は夫と二人で、2度目はお義母さんと一緒に行ってキャイキャイ騒いだ。 井元コレクションの存在を知ったのは夫のおかげだ。 彼と観