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2022年8月25日のブックマーク (2件)

  • 潰されていくドイツ

    2022年8月23日 田中 宇 米国が起こしたウクライナ戦争は「敵」であるはずのロシアを潰さず、逆に台頭させている。そして「味方」であるはずのドイツなどEU諸国と、ウクライナを自滅させて潰している。最大の要因は、石油ガスなど資源類の貿易だ。ロシアは米国側に制裁されても石油ガスを中印など非米側に輸出できる。逆にドイツなどEUは冷戦後ずっと経済発展をロシアからのガス輸入に依存しており、輸入が止まると致命的だ。 (ドイツの失敗) (自滅させられた欧州) 気体の天然ガスをパイプラインで消費地に送ることは、LNG(液化天然ガス)や石油などに比べて安いエネルギーであり、冷戦後のドイツロシアからウクライナ経由や北海海底ノルドストリームなどのパイプラインで送られてくる安い天然ガスを使った工業で経済成長してきた。だがウクライナ開戦後、ドイツやEUは、米同盟国としてロシアとの経済関係をすべて断絶する対露制裁

  • エマニュエル・トッドで読み解く「忖度」。これこそ、もっとも危険なファシズムの兆候である! |BEST TiMES(ベストタイムズ)

    「森友問題」がきっかけで、「忖度」という言葉が注目されています。実は、「官僚の忖度こそ、もっとも危険なファシズムの兆候」なのです。前編、後編の2回に分けて、明治大学教授の鹿島茂教授が、世界史の深層や混沌とする現代社会の問題を、新刊『エマニュエル•トッドで紐解く世界史の深層』より解説します。 ■ナチズム発生を解明する要因 第一次世界大戦(一九一四〜一九一八年)のあとにヒットラーのような人物があらわれたのは、ドイツが直系家族であることから簡単に説明する人もいるようですが、私はそのような解釈はとりません。というのも、(ドイツや日のような)直系家族というのは縦型の権威主義と不平等を原則としますが、この二つの要因からだけではファシズム、なかんずくナチズムを解明できないからです。 むしろ、直系家族の縦型の権威主義と不平等原則は、プロイセンや江戸時代の日のような旧套墨守の極端な保守主義や、地域分権型

    エマニュエル・トッドで読み解く「忖度」。これこそ、もっとも危険なファシズムの兆候である! |BEST TiMES(ベストタイムズ)