日本赤十字社の献血車に描かれた「けんけつちゃん」(撮影=編集部) 警視庁の「ピーポくん」、総務省の「センサスくん」……そんな巷にあふれる公的機関のマスコットキャラクターの著作権者は、誰しも担当する省庁が持っていると思うだろう。 ところが、日本赤十字社が全国の献血カーや献血ルームなどで用いている厚生労働省の献血推進キャラクター「けんけつちゃん」の著作権の一部が電通にあり、使用の際には電通に「お伺いを立てなければならない」という驚くべき事実がわかった。 一般的に公共機関のマスコットキャラクターに関する権利は各省庁や自治体が所持している。だから使用したい場合、各省庁に許可を求めるのが筋だろう。そもそも作者が誰なのかにかかわらず、国民の税金によって作成されたキャラクターなのだから、公共の福祉に則った宣伝活動に使うのに、一部の企業から制約を受けるのは不可解だ。いったい何がおこっているのか。関係者に話
![税金でつくった厚労省・献血PR「けんけつちゃん」、“電通が権利所有”で使用できない問題](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/360ad62ffd129f28a011c2dec7061be9b3529866/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbiz-journal.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F10%2Fpost-20201008_102709-1.jpg)