購入希望者が東京駅に殺到し、安全確保のため販売中止となった東京駅開業100周年の記念IC乗車券Suica(スイカ)が、インターネット競売サイトで販売価格の2000円を大幅に上回る高値で取引されていることが20日、分かった。中には20万円で落札された例もあった。 JR東日本東京支社によると、記念スイカは、開業100周年に当たる20日、東京駅丸の内南口の窓口のみで1万5000枚を限定販売する予定だった。1人3枚までのところ、9000人以上が列をつくるなど客が殺到し、8090枚を売った時点で販売を打ち切った。 販売の再開時期や方法は未定だが、東京支社の担当者は「混乱を招いたので枚数を増やす可能性もある」と話している。 インターネット競売サイト「ヤフオク!」には、500件以上の記念スイカの出品があり、多くが数万円台で取引されていた。