アンニョイな夏休み。お盆玉を年老いたトーチャンとカーチャンから略取しようと、娘氏を連れて実家に足を運ぶ。 が、いつまで経ってもジジババが現金をくれないので、暇つぶしに万博公園にできたEXPOCITYにある水族館”ニフレル”に行くことにした。 ご機嫌な孫に手を引かれてジジババも嬉しそうである。たまには親孝行もいいもんだ。 さて、水族館で気まぐれな娘氏に付き合うがまま、超混雑の館内をウロウロする。子どもが目を輝かせながら何かを見ている姿はいいもんだ。自分の目はいつの日から輝かなくなってしまったのだろうか? しばらくすると、ホワイトタイガーの餌やりタイムが始まる。人だかりでさっぱり見えないので、娘氏を肩車して重みに耐えながら眺める。 ちびっ子達の歓声が上がる中、ふと後ろを振り返ると年老いた両親が優しい目で見守ってくれていた。その刹那、腹の出た中年となったワタクシの脳裏に、30年以上前の同じ場所で