選挙ポスターの「若作り」で、政治家はどれほど得をするのか? 公選法の規制対象外で「修正し放題」の選挙写真 河野勝・櫻井美里 /早稲田大学政治経済学術院教授・早稲田大学河野勝ゼミ16期生 選挙が近づくと、街中に選挙ポスターが掲示されているのが目にとまる。候補者がアピールする目玉政策を前面に打ち出すものから、所属する政党名だけを記載するシンプルなものまで、内容も、また色も文字数も多種多様だ。 ただ、ほとんどのポスターには、候補者本人の顔写真が映っている。選挙に関心をもつ一般の有権者にとっては、この写真が候補者のイメージを決定づけるひとつの重要な要素となっている。 選挙写真は投票結果にどのくらい影響を与えているか しかし、中には、ポスターに映る写真と実物とのあいだにかなりのギャップがあるのではないかと、疑いたくなるような例もある。実は、この問題は国会で何度か取り上げられてきた。 公職選挙法35条
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